JUDE LAW 2017

JUDE  LAW    2017

最近のジュード ロウは情熱的に悪漢役に取り組んでいる様子が伺えます。デビューした手の頃は、整りすぎたようほどの美貌のために、冷たい男といった役が「おはこ」でしたが、今年44歳、相変わらず、ノミで彫ったように(英語の表現では、チゼルド、と言います)シャープな顔立ちを活かして、主役を滅ぼそうと企む権力者の悪漢役を次から次へと手がけています。
ハンサムな中年男が悪者を演じると、醜い男がひねくれて悪になるのは、ま、仕方がない成り行きと受け止めますが、なぜゆえに美しく生まれついて、こうも悪になるのか、その性根の複雑さが相乗効果を上げて、今や、ジュード=バッド、のパターンが決まりつつあります。

とある記事に、チャーリー ハナムやトム ハーデイーはどんなに上等な演技をしても「スター」ではない。ジュード
ロウはどんな役をしても、光ってしまう純粋な「スター」である、とありましたが、まさにその通りだと思いませんか?
「ファンタステイック ビースト 第2弾」ハリポタのダンブルドアーの若い頃を演じます。


眉目秀麗の極上の見本!

舞台劇「オブセッション」から。ハリナ レジン と。



「キング アーサー」(17)では、これ見よがしの悪の象徴の黒い衣装を片っ端から着て、田舎者のアーサーを嘲ってますし、目下人気上昇中のテレビシリーズ「ヤング ポープ」(16−)(若い法皇)では、アメリカ人にして、バチカンの法皇になる、邪心と野心に溢れた男を開演中、加えてロンドンの舞台では「オブセッション」という、流れ者の若者(ジュード)が女性と関係を持ち、その女性の夫を殺そうとするドラマに出て、好評を博したそう。

ちなみに「キング アーサー」ではひどく衣装に凝って、色々なデザインの王様用服を着て、しゃなりしゃなりと歩いては喜んで、さながらファッション ショウのようだったそうで、そういう自意識の軽さがジュードのかわゆいところでもあります。

最近の会見でも、かなりグレた態度で、はしたなく、椅子に淺座りして、股を広げ、足を投げ出し、「また、インタヴューか、同じことばかり聞かれて、いやんなちゃうよなー」と言う「サイレント メッセージ」を投げかけてきましたし、
スターにうんざり、グッドルッキングと形容されることに食傷、の感じでした。
そして、それはそれで、現在、人気絶賛のエデイー レッドメイン、トム ヒドルストン、ベネデイクト カンバーバッチらの、あくまで、上品で、丁寧で、控えめな紳士的な英国エリート俳優のイメージの反対側を行く、意地、気骨、張り合い(など彼自身は感じてないと思いますが)などがふつふつと漂っていました。
何しろスターの地位が嫌いなジュードですから、人気が上がるたびに、低予算映画に出たり、身銭を切っての舞台を選んだりしています。
彼とのツーショット(プリントの頃)はもっともっとあるのですが、箱の底で眠っている状態。

それにしても若い時のジュードのスキャンダルも大したものでした。ベビーシッターとの浮気、婚外の子供、などという今のスターではよくあるスキャンダルをことごとくやりこなして(?)今は、ほとんど母親が違う5人の子供の父親ですが、独身、女性問題など超越したような顔をしています。

1972年12月29日、英国のロンドンに両親とも教師の家に生まれ、ユースシアターなどで舞台の味を覚え、17歳で高校を中退して俳優になってます。
 2017「ヤング ポープ」


2017「キング アーサー」

「キング アーサー」

2004「クローサー」の頃。


2009 イタリーのローマで、

2015「スパイ」

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