YOKO NARITA'S HOLLYWOOD

ハリウッドのスターをインタヴユーして37年!!     ツーショットと来たらどっさり ざくざく。最近は映画の記事も減ってきて発表してないお宝が貯まる一方。貯金は減る一方ですが、ともかく つたないブロッグ で全く為にならないお話と とっておきの古い写真とか新しいものも載せていきたいと思ってます。
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Monday, December 12, 2016

ISABELLE HUPPERT

ISABELLE   HUPPERT

今朝(12月12日)のゴールデン グローブ賞候補者の発表で晴れて、ハリウッドのスターと並んで、主演女優賞にノミネートされたイザベル ユペールは、私の大大好きなフランスの女優です。
候補になったのは、「エル」(16)というフランス映画で、監督はオランダ人のポール ヴァホーベン、あの「氷の微笑」(92)などを手がけた、常にリミットに挑戦するエネルギッシュな監督ですから、まあその内容のすごいこと!

「ピアノ レッスン」(01)で性的満足を得るために自分の性器を切り刻んだり、他人の性交などを 覗き見て興奮し、精液のついたちり紙を拾って、その匂いを嗅ぎながら、映画館の片隅でオナニーをするピアノ教師を演じたイザベルに仰天し、以後、彼女の映画を特別に見るようになったのです。その前は、可憐で、ひ弱なイメージの知性的な女優だと思っていたのですが、実は、強靭な芯を持つ逞しい演技派だと分かってきました。


今回の「エル」も広いお屋敷に1匹の猫と住むヴィデオ会社の女社長という設定で、ある日、家に戻ると強盗が隠れていて、彼に凶暴に突き飛ばされて、レイプされてしまうのですが、警察にも届けず、後で、鍵を変えたぐらいで、シャワーを浴び、夕食を友人と食べて、ワインを飲みながら、今日レイプされたの、などと平然として言うのです。
そしてそこからの行動の猟奇的というのでしょうか、マゾヒステイック とも違う、何とも異常な行動が、観客をギャフンと言わせてしまうのでした。

こういう異常性にあふれた女性を演じて、撮影が終わった時はどうやって、元の自分に戻るのですかと質問すると
「別に何もしなくても、すぐ自分に戻れますし、それほど気張って演じているわけでもないのですよ。自分とかけ離れた役を演じるのが楽しくてたまりません。誰もが持っている秘密の欲望とかを、正面に出して演じることが出来るなんて、すごく愉快な仕事だと思っています」
と、ノンシャランとしているところがまた、何とも言えなく魅力的なのです。
例えばカトリーヌ ドヌーヴなどですと、ばっちりメイクアップをして、美しくも、異常な女性をドラマテイックに演じるでしょうが、イザベルは、日常生活の1部のように、淡々とさり気なく演じて、それがまた、非日常を浮き出してしまうという効果をあげてます。
イザベルの静謐な美しさ、深い知性が、まさかこの女性が!と言うショッキングな反応もおきるでしょう。

1953年3月16日 フランスのパリ生まれ、裕福な商人の家に育ったことも、彼女の不思議な素っ気なさにつながるのかもしれません。

キネマ旬報11月下旬号(11月5日発売)に私が書いたイザベルのインタヴュー記事が載っていますので、もっとお知りになりたい方はバックナンバーをお探し下さい。
いつか時間が出来たら、そして、その気になったら、自分で書いた原稿が載った雑誌のページをスキャンして、アップしようと思っているのですが、こういう仕事って、アシスタントとか居ると良いのですがねー。
猫が何でも見ているのです。イザベル自身も猫を飼っているとか。



2016「エル」で、平然と赤ぶどう酒を飲む女主人公。

2016  ELLE


2016  ELLE 上とちょっと違う表情なのです。

2016  ELLE

2016「エル」レイプシーンを演出するヴァホーベン監督とイザベル

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