HAYLEY BENNETT

HAYLEY   BENNETT

目が西洋人にしては細目で、それがまた、セクシーで特徴になっている美しい新人女優のヘイリー ベネットを紹介しましょう。
今年はまず期待の西部劇「マグニフィセント セヴン」 (16)で紅一点の勇ましい寡婦の役を熱演してますし、
「ザ ガール オン ザ トレイン」(16)では主演の
エミリー ブラントと互角に競うぐらいの存在感を見せてますし、「ルールス ドント アプライ」(16)ではハリウッドの新人女優の役を小さいながら、キラリと目立って登場しています。
「M7」でのヘイリーは西部の荒くれ男どもが冬の服を着ている中、一人胸もあらわな薄いドレス姿で銃を手に、壮絶な銃撃戦に参加しています。
「ガール オン ザ トレイン」ではほとんど全裸になって、誘惑のシーンを擊演。
「ルールス。。」ではハワード ヒューズ(久しぶりのウオーレン ビーテイーが監督と共に演じています)のオーデイションを受けに来る必死の新人をセクシーに、ちょっとばかり毒の香りも加えて好演中。
この若さでこの自信。睥睨する表情が往年のジーン ピーターズを彷彿とさせます。
「ルールス。。」ではそのピーターズがセリフの中で登場します。


2016「ザ ガール オン ザ トレイン」

監督ウオーレン ビーテイーがハワード ヒューズ役も演じます。

「M7」のプレミアで主演のデンゼル ワシントンと。

「M7」で紅一点のヘイリー。

間もなく鬼才、テレンス マリックの「ウェイトレス」(Weightless)(17)にもマイケル ファスベンダーやナタリー ポートマンらのスターに混じって出演します。

というわけで目下のヘイリーの売りは若くてピチピチのバデイーと思われがちですが、どうして、どうして、底力のある演技力と肝っ玉があるからこその、これほどの起用が可能になったのです。

会見には花模様のおとなしいドレスで現れましたが、話を始めるとそこらのハリウッドの新人のように愛嬌や媚を全く見せず、まっすぐに目を向けて、背筋を伸ばし、毅然として姿勢を崩しませんでした。
そのストレートな態度に私は惚れ惚れとしたのです。

よく聞くとかなり悲しい子供時代を過ごしたようで、それも彼女のガッツの背景でしょう。

1988年1月7日、フロリダ州のフォートマイヤーズに生まれましたが、両親が離婚、父親に引き取られてオハイオ州の田舎で育ちました。シングル ファーザーの父親は自動車のお店で働いていたそうで、一人っ子のヘイリーは小さい頃から既に女優を志していたそう。
「周囲に全く芸能界に関わり合いのある人なんていないど田舎だから、私の夢は現実的なものではなかったの。
小さい時はジュデイー ガーランドやジュリー アンドリューズのような歌手兼女優に憧れていた。
父親の支持と肝っ玉だけで女優になれたのだと思うの。私の中西部の価値観や物の考え方を大事にしていきたい」
と話してくれた時のヘイリーの目には大粒の涙が。
歌も上手で、パイを焼くのもプロ並み、という才能もそなわっています。
ただジェニファー ローレンスに似ていると言われるのがとても嫌なようで、それもはっきり指摘するキッとした表情がまた、なんとも健気で、爽やかなのでした。

2016 


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