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Showing posts from August, 2016

LONDON AUG 2016

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LONDON    AUG  28  TO  31  2016 まもなくロンドンに発ちます。今年何回めでしょうか。 9月の終わり頃にもまた行きますが、言葉が通じる国なので とっても気楽です。 今回は注目の新しい顔になったレネー ゼルウェッガーの3度めの挑戦「ブリジット ジョーンズ のベイビー」  (16)の取材で、共演のコリン ファース、新しく恋人候補として参加したアメリカ人俳優、パトリック デンプシー と監督にインタヴュー。 すでに映画は見ましたが、やっぱりレネーのルックスに気を取られてばかりで、(ストーリーは典型的ロマコメなので、別に一生懸命見る必要もありませんが)、そして、時には昔のスウイートな表情が見えたり、別人のようなおばさんの顔になったり、セクシーで成熟した女性になったり、やはり私は昔のまん丸で、お餅のようにソフトで、ユニークなチャームを持ったレネーが懐かしいと痛感しました。 先日のレセプションで、プレゼンターとして出てきたレネーとヒュー グラントが再会し。お互いに抱き合ってましたが、その前にヒューは、とあるテレビ番組でレネーの新しい顔の写真を見せられて、 「誰これ?」と言って、わからなかったという、愉快なエピソードもあります。 そのプレイボーイ役で、画面にセクシーでやんちゃな魅力を注入するヒュー グラントが今回は出てないのも大きな痛手です。 その他にロンドンでは「ザ ライト ビットウイーン オーシャンズ」(16)に主演するマイケル ファスベンダーの会見もありますから、私のご贔屓のスターが並んでとっても楽しみ。 おまけに泊まるホテルは洗練、シンプル、豪華、便利な ランガム ホテル(Langham Hotel) 、ここはブラッドレー クーパーが「バーント」(Burnt)(15)という映画でヤクザなシェフになって、乱暴なクッキングを繰り広げる舞台になったホテルでもあります。 ロスアンジェルスでの試写やインタヴューが、まもなく参加するトロント映画祭の準備もあって、ものすごく忙しいで、たった2泊でとんぼ返りですが、それでもロンドン、隙間の時間を見つけて色々見て回ってきましょう。 2008「アパルーサ の決闘」 2002「シカゴ」 2006「ミス ポッター」 1997「ライアー」の頃

RODRIGO SANTORO 2016

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RODRIGO   SANTORO    2016 「リオの五輪,何事も起こらなくて本当に嬉しい! 仕事で国に返れなかったけれど、心はいつもリオで母国を応援していた」 ブラジルはリオ生まれのロドリゴ サントロは激情に溢れた表情でリオ賛歌を奏でていました。 新「ベン ハー」(16)でロドリゴはイエス キリストの役を神妙に演じています。最近でこそキリストの顔を見せたり,キリストを主人公にする映画も出て来ましたが59年の「ベン ハー」にしろ、昔は顔を見せずに,声と体の一部,影などで畏敬の念を払っていました。 今回はまず大工として材木を扱っている場面に出て来て,髪の形や着物風ずらりとしたローブから,あ、これはキリストだなと分かります。重い十字架を背負っている時,磷付になって釘に打たれて血がだらだら、とかなりリアルに見せていてちょっと目を背けてしまいます。 あまりキリストを登場させるので,復活迄見せるのかと思いましたが,さすがにそこ迄は見せず,その代わり,ヘストンの「ベン ハー」とは全く異なるエンデイングが展開します。 今上映中の「ラスト デイ イン ザ デザート(15)」では、あのスコットランド生まれのスター,ユワン マグレガーが主役のキリストと悪魔の2役を熱演して注目されてますし、 「サン オブ ゴッド」(14)はキリストの生涯を描いて,ポルトガル生まれのデイエゴ モーガドが主演しています。 さてロドリゴは 「キリストの役って聞いた時は困りました。誰もが勝手なイメージを持っている故に、俳優としての難しい同時に最高の役とも言えるから、試してみようと決心して臨みました。 十字架に磷付になるシーンは山の頂上でもの凄く風が強くて、寒い日で動きが不自由な上に体が凍りそうでまさに拷問でしたね。でも出来るだけ 愛に溢れた人間らしいキリストを演じたつもりです」 とにこやかに話していました。 キリストを演じると俳優も自然に静かで、控え目なたたずまいを持ってしまうようです。 1975年8月22日 リオデジャネイロに技師の父親とアーテイストの母親のもとに生まれ,フラヴィアと言う姉上は建築家という知的な家庭に育ったロドリゴは大学で情報学を学んでいるうちに演技に興味が湧き,在学中からテレビに出るようになったとか。 「300」(07と14)ではペルシャ王を独特のメ

TINA FEY

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TINA   FEY 俳優なり女優が日本で人気があるかのバロメーターは長いこと執筆している「スクリーン」という映画雑誌の新年号の付録、WHO'S WHO というスターと監督の名鑑に載っているか、いないかです。 アメリカではとびきり有名で人気があって、稼ぎ高も相当 なのに載ってない一人が テイナ フェイ。 主演作映画も多く、ポスターのタイトルの上に名前が載っている本格的人気スターのレベルです。 喜劇は国際的に通用するのが難しいジャンルで、そこに育って教育を受け、その国の特徴を身を以て経験しないと、細かいおかしさを体で感じないと言われます。 というわけでアメリカでは喜劇の女王になっても、異国ではあまり知られていないという状況になるのでしょう。 ゴールデングローブ賞授賞式司会を3年連続で、同じ喜劇女優のエイミー ポーラーとペアーで手がけ、その軽妙洒脱な掛け合いと、業界をおちょくるシャープな皮肉とユーモアで授賞式がぐんと盛り上がりました。 喜劇俳優たちの素顔はほとんどの場合,シニカルだったり、内気!だったり,静かな性格を見せたりするのですが (もちろんどこでもハイパワーでパーフォーマンスしてしまうロビン ウイリアムズ とか、ジム キャリーのようなコメデイアンもいます)テイナも例外でなく,大学教授の様な真面目で,控えめな性格を持ってます。 じっと人を観察して、おかしなポイントを見つけると自分でそのネタを活かした喜劇を作るのでしょう。 テイナは女優としてよりも長いこと、喜劇作者として評判でした。 人気テレビ番組「30ロック」(07−09)のクリエイターでしたし,「ミーン ガールズ」(04)の脚本も書いてます。 1970年5月18日 ペンシルバニア州のアッパー ダービーに,大学入学許可を検査する仕事の父親と株のブローカーの母親のもとに知的な家庭に育ちました。 本名は Elizabeth Stamatina Fey と言って,スタマテイーナはギリシャの名前,その最後部を取ってテイナと呼ばれるようになりました。 母御はギリシャ系でその為にテイナはダークな髪と肌をもっています。 優秀な生徒だった彼女はヴァージニア大で、戯曲を専攻して、舞台にも頻繁に出ていた活動的な学生だったようです。 2001年にピアニストのジェフ リッチモンドと結婚

JOEL KINNAMAN 2016

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JOEL  KINNAMAN    2016 スウェーデン人は本当に背が高くて,西洋の基準の美男美女が多いいのです。昔はそれでも内気で,恥ずかしがり屋が多いいという評判があって,あれ程のプロポーションとルックスを持っても控え目という,健気なバランスを保っていましたが最近はガッツが備わったのとグローバルな動きのせいか,スウェーデンの俳優がぞろぞろハリウッドにのして来て,大活躍中なのです。 ジョエル キナマン もそのひとり。 母国で既にアカデミー賞に匹敵する賞を獲り,アメリカに来て得た役はカルト的人気を博したテレビシリーズ「ザ キリング」(11−)のアブナイ刑事の役でした。同じ部署に働く上司の女性刑事のミレーユ エノスと組んで捜査に当たるものの,ドラッグ中毒の過去はあるわ,突然行方不明になったりのトラブルを起こす困った刑事で,姿形が優しいミレーユ刑事が色々心配したり,世話をしたりと母性本能を見せるの場面も印象に残っています。 ほとんどの俳優はオーデイシオンに落ちた役に付いてはタブーのように語りませんがジョエルは「マッド マックス4」(13)と「マイテイー ソー」(11)の両方の主役に挑戦し,どちらも最後まで残っていたそうです。 「「マッドマックス」ではトム ハーデイーが最後に役を仕留めた。僕より年齢を感じさせる俳優を選んだと説明されたがね。「マイテイー ソー」はクリス ヘムスワースが獲得したが最初はスカンジナビア人を狙っていて,最後のオーデイシオンでナタリー ポートマンと絡む場面に僕は他の仕事で行かれなかった。残念だが運とタイミングが俳優の宿命だからね」 と透明な感想を話すあたりが彼の人柄の良さと育ちの良さを見せているようです。 結局ジョエルは「ロボコップ」(14)の主役と言う大役を得て, キン肉マン化して行きます。87年にピーター ウエラーが演じた同題の映画の続編と言えましょうか。 ジョエルは1979年11月29日にスウェーデンのストックホルムに、チャールズ ジョエル ノードストロムとして生まれました。 父親はアメリカ人ですがヴェトナム戦争時にスウェーデンに移住,現地の女性と結婚して姉弟が5人居るそうです。 大人気の新作「スイサイド スクワッド」(16)ではリック フラッグ ジュニアと言う米軍の大佐役,運命の不思議な巡り合わせで,最初は

JACK HUSTON

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JACK  HUSTON 新「ベン ハー」(16)で主役のベン ハーを演じているジャック ヒューストン。 あのチャールストン ヘストンが59年版で迫力のベン ハーを演じたために、誰も彼もが今回のジャックの役作りに大変な興味を持っています。 そしてアメリカでは8月19日に公開されたのですが、まあ、評論家たちの厳しいことと言ったら! 「主演ふたりが弱い。クライマックスのチャリオット競技の場面だけが見もの。キリストの出現もすっきりしない」 などなど。 私はすっかり吸い込まれて、感心して、ジャック=ベン ハーのノーブルな行動と勇気に拍手を送っていたのです。 トビー のマッサラがローマ軍士官には見えないのが欠点と前に書きましたが、ジャックの気品と育ちの良さがにじみ出て、それは素晴らしい演技だと思いました。 オスカー賞11部門受賞とか、どうもヘストンのベン ハーに人々はこだわりすぎているように思われます。 さてジャックはハリウッドと英国の両方のロイヤル血統を持って1982年12月7日に英国はロンドンに生まれました。 ひい祖父はウオルター ヒューストン、祖父はジョン、伯母はアンジェリカ、叔父はダニー、父親はトニー(ウオルター アンソニー ヒューストン)と言って、「ザ デッド」(87)の脚本を書いて、オスカー賞候補になった脚本家兼俳優です。彼が結婚した相手が英国のレイデイー マーゴット ラヴィニア コルモンダレー (Cholmondeley)という6代目侯爵の娘にして、男爵やタイトルを持った親戚がうじゃうじゃいる家の令嬢で、二人の間には3人の子供が生まれています。  ジャックはテレビシリーズ「ブロードウオーク エンパイア」(2010)で戦場で火傷した顔を隠すために「オペラ座の怪人」もどきの半面マスクをかぶって出演して注目されました。 前に彼のことを書いた時は「ザ ロンゲスト ライド」 (15)で、現在の年老いたアラン アルダが病床で思い出す場面に登場する、古き良き時代のロマンテイックな男性を演じた時でしたが、それからずっとベン ハーの訓練をしていたようです。ですからその時の会見でもローマでのロケのために欠席していました。 「チャリオットのシーンはできる限りコンピューターを使わないと監督が宣言し、トビーと僕はまず3ヶ月の訓練、それからチャリオット