CHRISTIAN BALE 2016

CHRISTIAN   BALE    2016

日本から戻って初めてのインタヴューはクリスチャン ベイルでした。
幻の巨匠と言われるテレンス マリック監督の新作「ナイト オブ カップス」(KNIGHT OF CUPS)という映画で、ハリウッドの売れっ子脚本家を演じています。スランプに陥って、アルコールや若い女性たちに溺れるという、よくあるストーリーですが、ユニークな才能の監督と同じく、演技の鬼のクリスチャンですから、見所のある作品となってます。
共演もケイト ブランシェット、ナタリー ポートマン、アントニオ バンデラスなどなど華麗なスターがずらり。
マリック監督はウデイー アレンと同様に、ギャラも扱いもグンと落ちるのにスターがこぞって出演したがるという俳優の憧れの?監督ですから。

さてクリスチャンは二日前にアカデミー賞に「ビッグ ショート」(15)の主演賞候補者として出席していたとは全く思えない、なんというか風来坊のような雰囲気で、バックパックを背負って会見に現れ、珍しくご機嫌でふざけた話も楽しそうにしていました。
往々にして、気むずかしく、凝り性のために不必要な注目などを拒否する演技派ですから、その時、その時でご機嫌の調子が予測できません。

マリック監督は全く人前に出ず、インタヴューなど数十年の許可してない上に、俳優を集めて、大体のストーリーのみを伝え、脚本など与えず、勝手に動いてもらって、それを自分で編集して映画にまとめる、というプロセスをすることで知られています。
クリスチャンは「ニューワールド」(05)でマリック監督の映画に初めて出演、すっかり意気投合したようで、なんと次の映画にも出るというレギュラーとなりました。

1974年1月30日英国はウエールズに生まれて「太陽の帝国」(87)の主役に4000人の子役の中から選ばれました。
「ハリウッドでスター扱いされてから英国に戻ったら、クラスの子がみんな、おいハリウッドで騒がれたんだって!といじめられて、全く無視されたのだが、それが僕の健康的な成長につながったと思う。アメリカにいたら、どうにもならない、ませた子役になっていただろうから」
と懐かしそうに思い出していました。
ウエールズ語で何か言って、と頼むと、いたずらっ子の表情になって、
「ボナクレ何とか」
などと意味不明の挨拶をしてくれるのです。もちろん通訳などせず、得意そうなのが子供っぽくて彼の不思議な魅力を覗かせてました。
2016 3月1日 「ナイト オブ カップス」

左はケイト ブランシェット




テレンス マリック監督



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