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Showing posts from January, 2016

EDGAR RAMIREZ

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EDGAR   RAMIREZ 肉厚で逞しい体格のエドガー ラミレズは典型的なラテン男性、生まれは南米のヴェネズエラです。 南米人と言えば、人が集まれば愉快に楽しく酒盛り、でもないでしょうが、何しろ陽気な性格で、新作「ジョイ」(15)の会見では売れない歌手の役を演じているために、サービス精神が自然に出てきて、ジャーナリストの前でアカペラで歌ってくれました。 そのあとの新作「ミッションX」(15)(原題は「ポイント ブレーク」でその昔キアヌ リーヴスとパトリック スエイジーが共演した91年の人気アクション映画のリメークです)も続いて今やハリウッドの売れっ子のひとり。 1977年3月25日にヴェネズエラの南西にあるサン クリストバルに、Edgar Filbert Arellano Ramirezとして、軍人の父親と弁護士の母親というエリート家庭に生まれ、両親の任務について世界中を回り、英語、ドイツ語、フランス語、イタリー語、母御の祖国のスペイン語を自由に操るという才能に恵まれています。 大学ではジャーナリズムを専攻したそうですが、演技に情熱が傾き、学生映画に出たのを皮切りに、テレビに進出、ハリウッド映画は「ドミノ」(05)での女主人公(キイラ ナイトリー)の恋人役でデビューしました。 世界的に注目を引いたのが「カルロス」(2010)というテレビ映画で、3個のエピソードからなる5時間34分の激動のドラマの主人公を演じた時。 ベネズエラの革命闘士、ラミレズ サンチェス、通称「カルロス」はマルキシズムにはまり、パレスチナ支持のテロリストとなって、1975年のOPEC 総会を襲って、歴史上初のテロリスト第1号となった、その男を熱演したのです。 翌年にはゴールデングローブ賞をはじめ、フランスのセザール賞などを次々に受賞して、エドガーの名前が知られるようになりました。実はドラマが長い事とテロリスト第1号という謳い文句から、まだ「カルロス」は見ていません。 でも写真から伺えるようにベレー帽に革のジャンパースタイルはまるっきりチェ ゲバラのようで、南米の革命派は、こういう格好をして、張り切っていたのでしょう。 2016年には3本、17年の公開作も決まっているという多忙なエドガーのラテン男の魂をとくと見たいものです。 2010 CARLOS 2

JADA PINKETT SMITH 2016

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JADA  PINKETT   SMITH   2016 目下黒人俳優なり監督なり脚本家なり作曲家が一人もノミネートされなかった、それも今年だけでなく、去年もと言うわけで黒人スターたちがボイコット運動を始めた、アカデミー賞ですが、この運動を最初に呼びかけたのがジェーダ ピンケット スミス、実生活ではウイル スミス夫人です。 もともとソフトでコミカルな味が売り物のウイルの強靭な後ろ盾としているを操っている大奥の局のような存在と言えましょうか。 「コンカッション」(15)で実在のナイジェリアの意思を熱演したウイルがオスカー賞にノミネートされなかったから妻が立ち上がって抗議したと言われないように、去年に続いてノーブラックのノミネーションは許せないとか、同志が立ち上がるべきなどいろいろと理由を並べていますが、つまるところ、夫が無視されたことに憤慨していると思われます。そしてそれはそれで十分に納得できる夫思い、夫サポートの妻として、共感を得るはずです。 夫は夫でいつものぼあーっとした顔でテレビに出てきて 「僕が海外に出ている時にワイフが発表したから、それまでの経過など全く話してないんだ。でも僕もボイコットしますよ。やっぱり不公平だもの」 などと当たり障りのないコメントを出していました。 ジェーダに続いて、英国の黒人俳優のデイヴィッド オイエロウも昨年の彼の主演作「グローリー・明日への行進」のキング牧師役が映画も俳優部門でもシャットアウトされた恨みを述べていますし、常に白人に対して攻撃的な黒人監督、スパイク リーもボイコットに賛成とインターネットのoscarnowhite(黒人が存在しないオスカー)という運動を呼びかけています。 ジェーダは1971年9月18日メリーランド州のボルテイモア二生まれて、若い両親が離婚した後、祖母の世話になり、ここで祖母がジェーダの歌や踊りへの情熱を見て、芸能界への道を歩ませたとか。 97年にウイルと結婚、男女一人づつ子供ができて、ハリウッドのオシドリ夫婦として知られています。 最近では「マジック マイクXXL」(15)で男性ストリーッパークラブのマダムの役を小柄な体から強烈なエネルギーを放出して熱演していました。 2月28日のオスカー授賞式までにこのボイコット運動がどこまで広がるか今のところ分かりませんが、ジェーダ

JOSEPH FIENNES 2016

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JOSEPH   FIENNES   2016 今までジョセフ ファインズを見るたびに兄上のレイフと全く似てないなーと思ってましたが、新作「リズン」RISEN(16)で主役のローマの軍人が自分で命令して殺したはずのイエス キリストの復活を目の当たりにし、次第にキリストの教えにひかれていく、というストーリーを見て、情けない表情や、動きに兄上の面影を発見しました。 2016 RISEN 右はトム フェルトン 1998  SHAKESPEAR IN LOVE 2004 「ヴェニスの商人」 ローマの大将や士官役はすべて英国人俳優のトム フェルトン(ハリポタの意地悪なマルフォイ役)、悪名高いポンテオ ピラテをピーター ファース(英国スパイ人気テレビシリーズ「MI−5」のボス役で有名です)などが ローマの威光を見せるシェイクスピア調の偉そうなトーンでセリフを言います。 あまり演じたくないであろうイエス キリストをニュージーランドの俳優、マオリ族の血が入っているクリフ カーテイスが慈愛に溢れて熱演。 最近しばらく見ていない聖史劇だったので、傑作とはとても言えませんが、面白く見ることができました。 さて、白いシャツに黒の上着にカジュアルさを添える黒のジーンズというさっぱりとしたスタイルで会見に現れたジョセフは、英国人にしてはやけに日焼けしていることにまず、びっくり。顔が細くて、おまけに声が高くて、ヴォリュームがないの事にもびっくり。映画の中のローマの軍人役では、おそらく低い声で舞台用のトーンを使っていたのでしょう。 「僕の毋はカトリック教で父はプロテスタントだったけれど家族全員がアーテイストだったせいもあって、教会を選ぶとか,日曜日にミサに行くと言ったおしきせは全く無かったし,母は晩年 からだが弱くなってからは仏教に傾いていた。それでも最後の年には必死で北スペインのカミノ デ サンテイアゴの巡礼の旅に出て,しっかりと歩いたのですよ」 ローマ軍の強さについて。 「戦さの経験が豊かなローマ軍の戦術の見事さを最初のシーンで見て欲しい。反乱軍が渦巻くジュデイヤの地で、ローマ軍ならではのフォーメイションを使って鮮やかに敵を崩して行く戦法は名高いもので、今でも戦術のお手本とされているのですよ」 と誇り高いローマ人の様に自慢たっぷりなのが、妙

LILY JAMES 2016

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LILY  JAMES   2016 昨年大ヒットした「シンデレラ」(15)で女の子の永遠の憧れのシンデレラを鼻っ柱の強い、独立心にあふれた女性として演じて人気を得たリリー ジェイムスが今度は、まず「プライド アンド プレジュデイス アンド ゾンビ」(16)とテレビ版「戦争と平和」(16)の2本に主演しています。 どちらも時代劇ですから、コルセットでウエストを締めた華麗なドレスを着て登場、でも「ゾンビ」の方は原作者のジェーン オーステインが聞いたらお墓の中で転げ回る事でしょう。 前の晩のプレミアではバービー人形の様な可愛いドレスを着てフラッシュを浴びてましたが、この日のドレスはかなり大人っぽい黒とグレーの模様のマキシ丈で,ヘヤースタイルもかなり雑だったのはさては昨夜は遅くまで楽しんでい他のかなーと勝手な推測をしてしまいます。 今や売れっ子になって、映画にテレビの出演が引きも切らずで 「尊敬するメリル ストリープは役に最低3ヶ月の準備をかける、と聞いているので私の泥縄勉強みたいなプロセスを恥ずかしいと思っているのよ。でもやりたい役がどんどん舞い込むので,悲しいかな,そう言う状況になってしまって!」 と恥ずかしそうな表情が何とも正直で可愛いのです。 ボーイフレンドは英国俳優,11代目の「ドクター フー」を演じたマット スミスで,やっと同時にとれたクリスマス休暇は、ふたりでインドに行ったのだそうです。 「芸能人であれ、誰にとっても長続きする交際は凄く困難なのはよく分かっているわ。忍耐が一番大事だと肝に銘じています」 とお婆さんの知恵みたいな事を言うのも微笑ましいなと思いました。 1989年5月8日 英国はロンドンの郊外のエシャーに 両親も祖母も芸人と言う家に生まれ、ギルドホール音楽演劇学校で演技を学び、2010年に卒業。 大人気のテレビシリーズ「ダウントン アビー」で,お転婆で、冒険心の固まりの令嬢ローズの役でもぴかっと光る華やかさを見せてました。最初は大丈夫かなとファンを心配させる危険な行動を取ったりしてましたがしっかりとユダヤ系のリッチな家のお嫁さんに収まって、なかなか賢い若奥様になったのもリリーのシャープな演技力が支えになっていると思いました。 日本の雑誌のスクリーンと一緒に写真をお願いと頼むと、表紙のデイジー リドリー(新スターウ

STEVEN SPIELBERG

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STEVEN   SPIELBERG 独断と偏見のアングルで、しかし大量の愛情を込めてスターのことを書くのが、このブログの基本なのですが、今回は今では押しも押される巨匠となったステーヴン スピルバーグについての思い出をちょっと紹介しましょう。 初めて会ったのはおそらく「レイダース」(81)の頃だと思いますが、当時はまだ、夢だった映画作りを現実に手にしての情熱と少年ぽい興奮にあふれていました。 「カラーパープル」(85)の時もオールブラックキャストの映画に大変な誇りと信念を見せていましたし、「フック」(91)では自分が永遠のピーターパンだという認識を白状していました。 「シンドラーのリスト」(93)の時、ワン オン ワンのインタヴューでユニヴァーサル スタジオのひと部屋に案内され、アットホームな居心地の良いインテリアはいかにもスピルバーグらしく、最初はアリゾナでの少年時代の話などをしてリラックスし、さて本題のナチドイツとユダヤ人の話になりました。 ご存知のようにスピールバーグはユダヤ系です。 私の祖父は帝国海軍の将校で第2次大戦直前にはベルリンに海軍武官として駐在しておりました。帰国の時にシェパード犬を連れて帰り(軍艦の旅ですからできたのでしょう)家族にこの犬はヒットラーの愛犬の一族だと話していたそうです。なんとなくその話をしましたら、スピルバーグは 「なんという恐ろしい話だ!実にフライトニングだ!」 と叫ぶではありませんか。 私は「それは興味深いエピソードですね」などという答えを期待していたのですが、ただの犬でもナチの血を引いているように反応する姿にびっくりしてしまいました。 もちろん私の側にも理解と繊細さが欠けていたとは思いますが、当時日本はドイツの同盟国でしたし、ちょっとした歴史のひとこまが身近にあったことを言ってみたのです。 さてさてスピルバーグには以来映画を監督する度に会っていますが、いつもソフトな語り口で、優しい表情を浮かべ、周囲に平和そのものの空気が漂う、柔和な人となりの性格が伺えます。 巨大な恐竜やヒーローが活躍するアクション映画や歴史ドラマ、SFもの、軽いロマンテイック コメデイーなど全てのジャンルの映画を張り切って作るスピルバーグですが、いつもどこかに彼ならではのセンチメンタルな情景が入ります。 例えば「戦火の馬

JOHN TRAVOLTA 2016

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JOHN   TRAVOLTA   2016 2016  PEOPLE VS OJ SIMPSON 1977「サタデー ナイト フィーヴァー」 2016「ピープル vs O。J。シンプソン」でのロバート シャピロ役 2007「ヘヤー スプレー」の母親役。何とも楽しそう! 2000「バトル フィールド」のけったいな髪と衣装。 出ました!78「グリース」の勇姿。 2007「ヘヤー スプレー」 1977「サタデー ナイト フィーバー」おはこです。 1994「パルプ フィクション」右はサミュエル ジャクソン 94「パルプ フィクション」ウマ サーマンとの有名なダンス場面 1989年頃。まだ自毛の頃でしょうか。 このページに載せたいろいろな時のジョン トラヴォルタをご覧ください。 日本の業界人が彼のことをこっそりと ズラボルタ と呼んでいる訳がお分かりでしょう? それにしてもつい1週間前のテレビドラマ「ピープル VS OJ シンプソン」の会見に出て来たジョンはこってりとメークをし、カラスの濡れ羽色の漆黒の髪の「ズラ」を堂々とつけて、まさに舞台のパーフォーマンスに登場するようであります。その余りの明瞭なズラ乗せは,もはや名人の域と言えましょうか。 何時も楽しそうで、優しくて、スポットライトを当てられると嬉しくて仕方がないという、永遠の陽性気質は周りの人々をも引き込んで、みんなで楽しくなると言う影響力を発揮するのです。 今回は1994年に起こったプロフットボールのスター、O。J。シンプソンの殺人事件の法廷劇を描いたドラマでジョンはシンプソンを無罪にした名人弁護士、ロバート シャピロの役を演じて,例に寄ってカツラをかぶって、ヘビーなメークをして、それなりにシャピロに似ています。 アカデミー賞のプレゼンターをして、受賞歌手の名前を間違えて発音して世界中の顰蹙を買っても当人に巨大な花束を送って、その後のステージで会った時、しっかり謝ってキスをしてしまうという,軽いノリが特性でもあります。 今回もバーブラ ストレイザンドとレイデイー ガガの新旧2大歌手を是非会わせたいとバーブラの家での夕食を計画し、自分はシェフと材料とテーブル スタイリストを送ると