ROONEY MARA 2015

ROONEY    MARA     2015


大好きな異常心理殺人小説家のパトリシア ハイスミスがクレア モーガンと言う別の名前で書いた程に,当時のレズビアンに対するタブー観に神経を使った「プライス オブ ソルト」(1953刊行)の映画化 「キャロル」を見ました。ちなみにハイスミス自身も同性愛です。

美しくて妖しいキャロルを演じているのはケイト ブランシェットで、見とれ,ほれぼれする程に艶やかで,エレガントでデンジャラスに決めています。既に年期の入ったレズビアンのキャロルに会って,一目で魅了されてしまう若くて,繊細なテレース役をルーニー マラが静かに,深く,知的に演じて,しっかりとケイトとのバランスを保っているのです。

原作をかなり短くして,ストレートにまとめての映画なのでキャロルと夫の間の微妙な心理作戦,キャロルの幼なじみのレズの友人,テレースと婚約者と彼の家族や同僚たちとの交流は殆どカットされ,主人公の女性ふたりの交わす愛情と迷いのシーンに集中されてます。

ルーニーは前にも紹介しましたがピッツバーグのプロフットボール チームのオーナーを曾祖父に,祖父はニユーヨーク ジャイアンツのオーナーと家族の殆どがスポーツ関係の支配人やオーナーというスポーツ ダイナステイーの家に生まれ,何不自由無く育って来た独特の自由奔放,全く媚びない行動を見せて,それが傲慢ではなく,新鮮に見えるという特権を持ち合わせ,メークも余りせず,個性的なルックスを活かし,その華奢な体を強調して,映えるデザインのドレスなりスーツをエレガントに着こなして現れます。

2歳年上の姉のケイト マラもテレビに映画に活躍していますが,ルーニーの方が大作,話題作に出ていますし,その演技力は高い評価を得ています。ダニエル クレイグがジャーナリストを演じた「ドラゴン タトウーの女」(10)では、エキセントリックでネットの天才の女主人公,リスベス サランダーを熱演しました。

1985年4月17日 ニユーヨークのベッドフォード生まれ,始めに女優になった姉の後を追って女優になりたかったものの,もの凄い恐怖心と内気からなかなか決心がつかなかったそうで,今も会見等では余りしゃべらず,笑顔も見せません。
高校時代に南アメリカを回ったり,アフリカのケニアでの福祉施設で働いたりと上流社会の子女が行う社会的経験を積み, 大学では心理学を専攻、ここで本格的に演技の道に進む決意を固めました。

オードリー ヘップバーンに似ていると言われる子鹿の様な目つきとエレガントな身のこなしはモデルのようですし、クールな人となりが取っ付きにくくもありますが,ちゃんと話を始めると語彙も豊富に内容のあるコメントが出て,マナーも良く,センスも抜群で,育ちの良さが全身から漂っているユニークな若手女優と言えましょう。
2015  CAROL このショルダーの上がったデザインが又ニクいのです。
2015  CAROL    Cate Blanchett
2015  CAROL  デパートでの運命の出会い
こちらのポスターの方が雰囲気が出ています。

2013   SIDE  EFFECTS





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