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Showing posts from June, 2015

MUNICH JUNE 28 & 29 2015

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MUNICH  JUNE 28 & 29  2015 天高く,緑濃く,ビールうましのミュンヘン。時差もかなり直り,映画祭の薦める作品を見たり,買い物をしたり,イベントに出たりの毎日です。 28日はフランス映画「フランス コネクション」(15)を見ました。「アーテイスト」(11)のジャン デユ ジャーダンがマルセーユの検事を演じる,とびきり面白い映画です。「フレンチ コネクション」(71)のフランスから見た事件のドラマでのジーン ハックマンと共通の捜査に憑かれた男を激演して,手に汗握るスリルが味わえました。 余りにお天気がよかったので近くの公園のビアガーデンでビールとレバーワーストとパンとフレンチフライ。緑の色が砂漠のロスや雨の国,日本とも違って,深い鮮やかさが実際に目に沁みる程です。何と言っても日曜日,誰もが2時間余りはベンチに座って,ゆっくりとビールを飲み,おしゃべりをしていて,その光景を見ているだけで心がほぐれてきました。 29日月曜日。ドイツ映画「ファミリー フェスト」(15)鑑賞。名ピアニスト,しかし父親としては独裁者の70歳の誕生日に息子3人が集まります。難病のがんで今にも死にそうな長男,借金に喘ぐ次男,ゲイの恋人を連れて来た三男がそれぞれ湖の麓の豪邸で繰り広げる家族ドラマは、演技力とリアルな背景で,ともすればメロドラマのストーリーを力強く見せて行きます。 夜は映画祭主催のイベントのひとつ、アンデイー ウオーホールを語る、と言う会見に出た友人のドイツ人監督,ウリ ロメル ( Ulli  Lommel )に会いに行きました。ドイツ語なので余り分かりませんでしたがウオーホールが無口で何でもブリリアント(素晴らしい)と答える事,「コカイン カウボーイ」に主演したジャック バランスのクレイジーな行動,アメリカでは誰もが法外な額のお金ばかり要求する事、ジャッキー オナシスの想い出,等などを早口で1時間以上話してました。 いつもはエレガントでシックな服装のウリがぎんぎらのカウボーイシャツにメキシコ産麦わら帽子で現れたのには仰天。 夕食は有名なイサ川のほとりのレストランでまたまた、シュワインハクセとウインナー シュニッツエルとビールと言うバヴァリア名物料理を美味しく頂きました。 29日名物のサクランボやイチゴのスタンド サクラ

MUNICH JUNE 26 AND 27 2015

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MUNICH   JUNE   26   AND  27   2015 ミュンヘンは思った通り,緑が濃く,自然がいとも気軽に美しさを見せていました。 ホテルはミュンヘン駅の横にあるソフテル バイヤーポストと言う昔はメインの郵便局だったビルを外部はほとんどそのまま, 内部を現代風のデザインのホテルに変えた,洒落たホテルです。当時の郵便局のカウンターや大広間をそのまま残して,ちょっと異色な内部ですがスペースが充分すぎる程あって,ロシアなどの共産主義時代のホテルのような感じもあります。 着いた日は映画祭の本部に行く筈でしたが間違って、違う部門のオフィスに行ってしまい,もうここで断念。お昼は近くのチャイニーズ(長いこと飛行機に乗るとさっぱりお醤油味が欲しくなります)、それから近所を散策して,夕食は駅の近くのドイツレストランで待望のシュワインハクセ (豚の足のロースト)やその部分から取ったジルツエ(プリン状のものとお肉)と言うコールドカッツにサラダと勿論ビール。 ワールドカップのドイツ女子サッカーとフランスが試合をしていたので,バランスの取れないドイツにぶつぶつ言いながら応援,みっともなくペナルテイー ゴールで勝って,まあまあと自分たちをなだめながら就寝。 27日の翌朝はホテルのエレガントな朝食,しっかり白ソーセージやバヴァリア名物のコールドカッツ(ハムやレバーワースト)もあって,種類が盛りだくさん,いつものようにブッフェとなると、やたらに食べてしまう悪習慣を再び繰り返すのでした。 街の中央を流れるイザ川のそばの映画祭事務所で登録を済ませ,大好きなルパート エヴァレットが会見に現れると知り,彼が英国王になる映画「ロイヤル ナイトアウト」が見られそうでほくそ笑んだり,友人のドイツ人の監督,ウリ ロメルがアンデイー ウオホールの想い出を語るという会見もあるなど色々情報を仕入れました。 2015 6 26 シュワインハクセの骨にかじりついてます。 ドイツのレストランはほとんど地元のビールを奨めます。 2015年6月26日 ミュンヘン レストランの可愛いモービル 6月27日映画祭会場 ルパート エヴァレットのポスターの前で 映画祭会場で休憩 映画祭のレッドカーペット 後方

MUNICH JUNE 25 TO JULY 3 2015

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MUNICH    JUNE  25  -   JULY  3   2015 ミュンヘンは10月のオクトーバー ビール祭りで有名ですが6月が一番緑が濃く,全ての景色がまさに絵はがきのように美しい最高の季節です。 ずっと前に母を連れて行った時はヒットラーが休暇を過ごした要塞のようなイーグルス ネストまで行きました。 イングリッシュ ガーデンでは川のダムのところで若いサーファーたちがサーフィンの練習をしていますし、ここの炙った鯖が又たまらなくおいしいのです。 それから豚の足先をローストした,皮がぱりぱりのシュワインハクサ(私が勝手に発音しています)のおいしい事と行ったら!! 目的は映画祭ですが,お友達もたくさんいて,オクトーバー フェストならぬ,ジューン・ジュライ フェストになりそうです。 しばらくブログはお休みするつもりです。 では行って参ります! アウフ ビーダーゼン! 成田陽子 ENGLISH  GARDEN  MUNICH Schweinshaxe  豚の足の先のロースト Weisswurst and pretzel プレッツェルと白ソーセージ ウインナーシュニツエル

BRIAN WILSON

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BRIAN   WILSON 今年の6月20日はブライアン ウイルソンの73歳のお誕生日でした。おりしも彼の自伝映画「ラヴ アンド マーシー」(15)が公開中で,久しぶりにブライアンはロスアンジェルスのグリーク シアターで,星空のもとにコンサートを開いたのです。その少し前に当人にインタヴューする機会がありましたが,「ビーチ ボーイズ」のカジュアルで,西海岸のシンボル,ボーイッシュな雰囲気はそのままでした。 父親に家庭内暴力を振るまわれ、天才的な創作才能を持ちながら,もろもろのパニック障害にさいなまれて (そのひとつは,家を離れられず日本ツアーに参加しなかった事など)ドラッグに溺れる若い時,バンドメンバーは分裂し、弟のデニスは39歳でアル中から溺死,もうひとりの弟のカールは52歳の時にがんで死亡 と悲劇が続きます。業界に人気のあった精神科医(ちょうどマイケル ジャクソンの主治医のような存在,ポール ジアマッテイが怪演)に全生活をコントロールされ,ふらっと入ったキャデイラックのデイーラーで元モデルのブロンド美人、メリンダに一目惚れ,勝ち気な彼女がブライアンの依存症を必死で食い止め,現在はすっかり心身共に健康となってコンサートに臨んだのでした。 とは言え,公共の席ではまだ不安を隠せないので、インタヴューはブライアンがピアノに向かったまま,時折自分をなだめるように鍵盤をちらちらとなでてメロデイーを確かめたりして話を続けます。繊細でデリケートで少年のままのようなブライアンを側から,ピンクのジャケットに同色のスニーカーと可愛い色で統一したメリンダ夫人が優しくうなずいて見守ってます。「ラブ アンド マーシー」はメリンダへの愛を込めた曲なのです。 映画の方は若いブライアンをポール ダノ,中年時代をジョン キューザックが演じ分け,コンサートの会場には音楽狂で知られるキューザックからの大きなバースデー カードが舞台上に飾られていました。  2015   LOVE AND MERCY ジョン キューザックとメリンダ役のエリザベス バンクス 若い頃のブライアンを演じたポール ダノ 2015 6月 1965年のビーチボーイズ

MATTHIAS SCHOENAERTS

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MATTHIAS  SCHOENAERTS  2015 以前にも紹介しましたが,ベルギー生まれの男っぽい魅力がみなぎる,長身のハンサムガイがマテアス ショーナーツです。ちょっと覚えにくい名前でしょうが,これから大進出間違いなしの(ハリウッドでは、まだ)新人です。 1977年12月8日 ベルギーのアントワープに同じく俳優のジュリアン ショーナーツを父親に生まれ,小さい時から俳優への興味を持って,それを見た父親は色々と教えたそうです。15歳の時に父親と共演した「ダエンズ」(Daens)(92)はアカデミー外国映画賞にノミネートされました。 アントワープの演劇学校に通い,卒業時には既にヨーロッパの新星として注目されてます。 2011年「ブルヘッド」で、ホルモンやステロイド使用の畜牛を営むブラック マーケットに連れ込まれる農民をパワフルに演じ,映画はアカデミー外国映画賞候補となり,痩せた体をステロイド使用のキン肉マンに仕上げての体型変化と演技力が世界的に認められました。 この役からマテアスは,フランスのスター女優、マリオン コテイヤードの恋人役として抜擢され「ラスト アンド ボーン」(12)で朴訥な底辺ボクサーの役をしみじみと、情に溢れて演じたのです。 この映画の公開の時に初めて会いましたが,のっそりと部屋に入って来て,矢継ぎ早の質問に,億劫そうに手短に答える,大男らしい細かい事に関わらない姿勢が大変に新鮮でした。 トム ハーデイー,故ジェイムス ガンドルフィーニ(最後の役)と共演した男っぽい作品「ザ ドロップ」(13)でもアメリカ人の役をスムースに演じて,他の演技巧者と全く引けを取らないリアルな存在感を見せてます。 そして今年の「ファー フロム マデイング クラウド」(15)(遥か群衆を離れて)の主役です。インテリで独立心旺盛な女主人公(ケアリー マリガン)に忠実に付き添い, 彼女が華やかな軍人に夢中になっても隣人の金持ちの紳士に求婚されても揺るがぬ愛を捧げる羊飼いの男を凛々しく,頼もしく,愛おしく演じて,誰が見ても女主人公と結ばれるのは彼しかいない!と思わせるの成功しています。 寒そうな英国の田舎でふたりが羊を洗う大きな桶の中に入るシーンは何とも微笑ましいもので,当時の農家の労働の厳しさが覗けますが、出演者達全員が羊の匂いに圧倒された,そばに居