YOKO NARITA'S HOLLYWOOD

ハリウッドのスターをインタヴユーして37年!!     ツーショットと来たらどっさり ざくざく。最近は映画の記事も減ってきて発表してないお宝が貯まる一方。貯金は減る一方ですが、ともかく つたないブロッグ で全く為にならないお話と とっておきの古い写真とか新しいものも載せていきたいと思ってます。
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Friday, May 29, 2015

BILL NIGHY AT BACKSTAGE

BILL  NIGHY   AT  BACKSTAGE


舞台の楽屋を訪れたことは数回ありますが,いつもジャーナリストとしてだったので前もってのお膳立てがしてあり,自分でリクエストなどしたことがありません。
今回はビル ナイの大ファンですし、せっかく切符も自分たちで買い,想い出をさらに強めようと楽屋訪問を試みました。まず彼のロンドンのパブリシストにメールを入れると
「そんなもの(楽屋パス)などと言うものはない!」
とケンもほろろの冷酷さ!
諦めていたところに,先輩がプロデユーサーのひとりを知っているからリクエストを送ってあげると言ってくれ,待つこと2週間、
「ビル ナイが良いと言って来た。芝居がはねた後,劇場の左側のドアで門番に名前を言うとビルのドレッサーが案内してくれる」
と言う躍り上がるような返事が来ました。
昔の映画、トム コートニーとアルバート フィニーの「ドレッサー」(83)を思い出します。今だに古き良き時代のように "ドレッサー"(衣装係 と言っても身の回りの世話全てをする従者)と呼ぶのだなーと。
さて見事に2回のスタンデイング オヴェイションを果たした舞台を見終えて,一応背広姿ですが用心棒のような男性に楽屋に招かれていると言うとリストに名前がないと言うではありませんか。
「ちゃんとある筈です。調べてみて下さい」とていねいに頼むと「ここで待っててくれ」と柵の中に入れてくれました。柵の外にはサイン帳やカメラを持ったファンが大勢待っているので,ちょっとこっ恥ずかしくもあります。
しばらく待つと小柄な男性がドアから顔を出して「どーぞ!」と。
「あなたがビルのドレッサーですか?」と聞くと
「まあそうですが、プロダクションに勤めていて,個人のドレッサーではありません」
とソフトに答えてきました。あの映画のように長いこと同じ俳優に付くようなシステムはもうほとんど無いのでしょう。
非常階段のような狭くて、急な階段を、てっぺんの5階まで登ります。小さな質素な部屋がひとつ,ドアに「ビル ナイ」と紙の札が。
階段と波いる興奮で息も絶え絶えに私がビルに挨拶すると
「おー済まない。階段はきついから私が下まで行くべきだった」
といつものような爽やかで,ゆったりとした態度でしっかりわたくしをハッグしてくれました。
おそらく窓のない,粗末な部屋の中には刑務所と変わりないような粗末なシングルベッド,小さな洗面所と横にトイレのドアがあります。電球で囲まれた典型的楽屋鏡の前には,古びた歌手のブロマイド数枚、深紅のバラが1輪,ほんの少しの化粧品、が置いてあり、音楽狂のビルがかけたであろうアイフォーンからのメロウな音楽が流れていました。

「舞台の上で実際にお料理をするのをはじめて見ました。台詞を言いながら大変でしょうね」
とケアリーが小さな台所でしっかり野菜を刻んで、ガスにお鍋をかけ,ひき肉も入れて,最後にトマトソースを入れ,もうひとつのお鍋でスパゲッテイーをゆでるという、本物のお料理をすることにびっくりしたことを話しました。舞台近くの観客は匂いや熱にびっくりしたことでしょう。
「僕も初めての経験だったがケアリーはしっかりイタリーのシェフに付いてパスタを習ったのだよ。だから舞台が終わると裏方たちが楽しみにして、あとで食べる習慣になってしまって,それだけにケアリーも一生懸命作っている」

ガスの火など弱そうでしたし、しっかりお料理に集中しているなど,とても出来そうもない女主人公の台詞も多いい役で,実際においしいものが出来ると言う事自体仰天です。終わったら直ぐにどさっと捨てるのと100% の観客が思っていることでしょう。

「明日は休みだから嬉しいな。何をするかは決めてないが,予定など入れたくないからね」
とビルは翌日の月曜日の休日を待ちに待っている様子。
疲れた様子もなく,汗など全くかいてない,涼し気なビルとその後しばらく「プライド」(14)の話などして,再びハッグして楽屋を後にしました。

ちなみにビルはネイビー色のスーツ(ビスポークという,日本で言う高級カスタム メイドの背広)を何10枚も持っていて,ネイビー ブルーのグラデーション(ちょっとした色合いの違い)でその日の服を選ぶのだそう。茶色のスーツなど着ると落ち着かないそうで,グレーではせいぜいダークグレーのみで、ライトグレーのスーツなど死んでも着たくないとないと言う,さすがの英国のベストドレッサーのこだわりです。もちろん舞台用の衣装も高級仕立てですが、彼のものではないようでした。

帰りにずーっと前のゴールデン グローブ授賞式のレッドカーペット上で,ドレス姿のわたくしがしとやかに(!)立っているとビルが寄って来て,そっと私の手を取って,手の甲にキッス !!をしてくれたこともあったっけ、と懐かしくも愛おしく思い出したりしたのです。

2015.5.24。楽屋での写真 その1。


わざわざ眼鏡を外してくれましたが、後ろの指は何でしょう?

又眼鏡をかけ直して,真面目に。

若かりし頃のビル ナイ

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