RINKO KIKUCHI

RINKO   KIKUCHI

国際女優として一番頑張っている菊池凛子 (日本語はさんを付けると親しい知り合い,のニュアンスが出て来たり,資生堂さん,とか、植木屋さん,などなど、さんの使用法がかなり,面倒です。昔はスターや会社にさんを付けるのは,下世話風と言うのか,下品とされていました。プロの文章は,知名人にさんを付けないとされてますが,それも最近は混乱しているのです。ともかく、ここではさん無しで参ります)

に初めて会ったのは「ブラザース ブルーム」(08)で唖の女性をエイドリアン ブロデイーやマーク ラッファローと言った演技硬派と互角で演じた時。彫りの深い,整った顔に,決意に溢れた表情が無言の彼女の存在を引き立ててました。その時の英語はまだ流れるようにとは言ってませんでしたが,女優としての毅然とした姿勢を保って,もじもじしたりしないのが頼もしかったのを覚えています。まさに芸名の凛子をしっかり見せていました。
何と言っても「バベル」(06)の女子高校生役で衝撃の全裸を見せたのですから。ブラッド ピットやケート ブランシェットが主演のいくつかのエピソードを集めた映画で,マンションの部屋で裸になったりの寂しい女の子を激演して、世界中の注目を浴びました。当時25歳の凛子はハリウッドでは見なかった日本人女優の大胆さと根性を鮮やかに見せてくれたのです。
新婚の夫君染谷将太と。
2013  「パシフィック リム」での勇ましい姿
2014   KUMIKO  THE TREASURE HUNTER
2006  「バベル」
2008「ブラザース ブルーム」マーク ラッファローと
2006「バベル」
中国勢と韓国勢がハリウッドのアジア人の役(もちろん日本人の役も)を引っさらってしまう中で,凛子はあせらず、悠然と(少なくとも見かけは) マイペースで進んでました。そして日本人女性の役と言うよりも,世界の女性の役を選んで、西洋人と同等に行動する,逞しい女性を選ぶ、と同時にそう言う役のオファーが来る事自体が彼女の価値を充分に見せてます。

2013年のアクション映画「パシフィック リム」では巨大な怪獣と戦う戦士の役を勇猛果敢に演じて,共演のアクションのベテラン俳優たちから「リンコはサムライだ!猛訓練を最初から最後までしっかりこなすばかりか、道場に残ってひとりで更に稽古を重ねていた。男性の僕たちがへばっているのを尻目に,猛烈なエネルギーに燃えていた」
と賞賛の声を浴びていました。
この会見はサンフランシスコで行われ,凛子は映画の中の宇宙飛行士風のメタルルックのドレスに,ちょっとヘルメットのように固まった髪型で現れました。ニユーヨークから出張して来たというヘヤー担当のふたりが誇らし気に髪型に工夫したと言ってましたが,ご覧下さい。わたくしの偏見と独断では,あまり似合わないし,エレガントでもセクシーでもなく,オリエンタル風のショートヘアーの好い加減な仕上げとしか思えません。

1981年1月6日神奈川県秦野市生まれですから、34歳になったばかり,ニユースで見るとこの1月1日に電撃結婚を挙げ、新郎の染谷将太は22歳とか。一回り年下のハズバンドを選ぶあたりの度胸とドラマ作りもハリウッドのベテランの風格が感じられます。

2014年の「クミコ,ザ トレジャー ハンター」では映画「ファーゴ」(96)の古いビデオを見て,本気になってミネソタに行って宝探しをする不思議な女性の役を演じて,絶賛されてます。実はわたくしはまだ見てないので何とも言えませんが,改めて凛子のアングラ風な映画の選択が微笑ましいと感じました。
2013   PACIFIC  RIM





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