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Showing posts from June, 2014

JAY BARUCHEL

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JAY   BARUCHEL ジェイ バルーチェルはカナダはオタワ出身のどこか同じカナダ人のマイケル J。フォックスに似た雰囲気を持つ若手俳優です。 「カナダ人て,凄く平和主義だと思うんだ。お豆腐みたいにそれ自体は味が無くて,そのくせ付け合わせに寄っては,ぐんと美味しくなったり,存在が微妙だろう。誰もがカナダはアメリカの延長みたいに思っているようだけれど、どっこい!そんなに舐めてもらいたくないね。僕たちは最も平等でバランスが取れた国民なのだから」 と口を尖らせているジェイは,「ハウ トウー トレーン ユア ドラゴン」(10)と言うアニメで竜を訓練して,自分の友達兼乗り物にする主人公,その名もヒッカップ(しゃっくり)の声を演じていちやく有名に。 1982年4月9日カナダの首都オタワに骨董品商の父とライターの母親を持って生まれ,小さい時から家の中で,クリエイテイヴなことばかりしていた、いわゆるおたく少年だったそう。父親はイタリー系のユダヤ人,母親はアイリッシュ カトリックの為に両方の宗教と文化に影響され,フランス語もペラペラ,父親がジェイのコミカルな才能を見て12歳の時から演劇学校に送り,直ぐにカナダの子供番組に出るようになったのでした。 やがてハリウッドに出て来て「あの頃ペニー レーンと」(00)で主人公(パトリック フュージット)の子供時代を演じてずば抜けた演技を見せ、喜劇映画の若手監督,ジャッド アパトウのレギュラーとなります。 クリント イーストウッド監督の「ミリオンダラー ベイビー」(04)では精神的に不安定なものの,巨大な野心を持つ “デンジャー バーチ” の役を激演。 「トロピック サンダー」(08)では新人俳優の役を愉快に演じて,ベン ステイラー(監督・主演)に気に入られ,「ナイト アット ミュージアム,バトル アット スミソニアン」(09)にも顔を出しています。 始めての主役は「シーズ アウト オブ マイ リーグ」(10)と言うもてない普通の若者が,遥かに美人で頭も良いの恋人を得ると言う喜劇でした。この時の会見でスタジオにジェイがイカさない平均以下の男にぴったりだ、と言われた事にちょっと頭に来た、と素直な文句を言って,それがとても微笑ましく見えました。若さの「ちから」でした。 そしてその年「ハウ トウー トレイン。。」に抜擢

MELISSA MCCARTHY

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MELISSA    MCCARTHY 喜劇に無くてはならないヘヴィー級の女優,メリッサ マッカーシーはただ太目だと言う事で,文句を言われているという,肥満王国アメリカの偏見と矛盾を見事に見せています。 日本のデパートではわたくしでさえ,小さなサイズばかり飾ってあって,さて鏡の自分を見て,うんざりさせられますが,アメリカのデパートに行くとLLどころか、XXがたくさんついた大きなサイズの洋服がずらりと陳列されて,わたくしの友人(日本人でちょっと太目)など、だから購買欲がつのる、と喜ぶのです。 その巨大体格はびこるアメリカ人が,メリッサを指差して 「太り過ぎ!ごみ!女優の資格無し!とっとと消えろ!」 などと批判するという,何ともみすぼらしい意識があるのは、自分たちを顧みず、芸能界のスリム美人を見る為にお金を払う,太目はギャラなど貰う価値がない,はた又、自分たちを見ているようで,気分転換にならず、うっとおしい、 と言った精神状態を持っているからに他ならないのでしょう。 ともかく当人は、 「こう言うサイズの芸能人が努力して、活躍している事を評価して欲しい。誰もがサイズ3なんてありえないのだから。脇役で太っていればもっと優しく受け入れるのに,主役を演じ出すと途端に批判の声が大きくなるなんて,現実に太目の人間たちに対する差別じゃないの!」 と対応して、 「無理にダイエットをする気もないし,これで充分健康ですし、自分の外見に卑屈になる必要などありません」 と威勢が良いのが,何とも頼もしいのです。 メリッサは1970年8月26日にイリノイ州のプレインフィールド(PLAINFIELD )とその名も田舎らしい中西部の街に生まれ,実家は農家で,畑と牧場ですくすくと育ったそう。 人前でおかしな事をいって喜ばれるのが大好きだったメリッサはニユーヨークに出てスタンダップ 芸人としてスタート。90年後半になって、 2013 「ザ ヒート」 ロスアンジェルスに移り,テレビシリーズ「ギルモア ガールズ」(00)のレギュラーになり,陽気で,親分肌のキャラクターが注目され,映画の役も入って来ます。 「ブライズメイド」(11)と言う結婚式でのトイレユーモア満載の喜劇映画で全ての場面のコミカルレベルをぐんと上げ,「アイデンテイテイー シーフ」(13)ではジェイソン ベ

ALFRED MOLINA

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ALFRED    MOLINA アルフレッド モリーナは1953年5月23日に英国のロンドンで生まれましたから、ちょうど61歳になったばかり。濃い髪にヒゲ,大柄で厚い体格ですから役は,悪漢か,弁護士,医者と言った威圧的な男の役が殆ど。でもかならず何処かに格調と威厳が漂っている,頼もしい俳優です。 「父はスペインから英国に来たから,僕にスペイン語を話すように努力したと言うのに,僕と来たら全く興味が無くて,父を失望させてしまった。仕事の関係でアメリカのロスアンジェルスに移ってから,スペイン語を話す機会が増えて,父親にどーだ!とペラペラと話しかけたら,「お前の言葉はメキシコ語だよ。私のカステイリアン(スペイン国のスペイン語)ではないね」と言われてしまった。いつまでたっても不肖の息子でね」 と大きな頭を掻いていた。 その父上はロンドンで運転手,母上はイタリー出身でホテルのメイドだったと言う労働者階級の家に育ち、「スパルタカス」(60)を見て俳優になりたいと決心したそう。 演劇学校を出て,舞台で頭角を現すという英国プロセスをたどり,映画デビューは「レイダース・失われたアーク」(81),良く知られてるのは,「プリック アップ」(87)で危険で凶暴な英国の戯曲家ゲイリー オールドマンのゲイの恋人役を演じた時,「ショコラ」(00)ではチョコレート屋をつぶそうとする市長の役、「フリーダ」(03)でメキシコの女性画家,フリーダ(セルマ ハイヤック)の夫、デイエゴ リヴェラ役などなどでしょう。 典型的なジャーニーマンの俳優ですからこれまでの出演本数が149本と言う多さです。英国,アメリカの映画やテレビに頻繁に顔を出す,声の出演も多く、その場に出て来ると画面が渋くなる,又はレベルが上がる,手合いの貴重なベテランと言えましょう。 新作「ラヴ イズ ストレンジ」(14)では,音楽教師の役、ジョン リスゴー扮する画家とゲイのパートーナー同士で、お互いに60歳を過ぎ,晴れて結婚式を挙げるとそれから急転換でトラブルが発生して,悲劇に終わリ、その現実を受け取って,ふたりの愛を愛おしく思い出す、と言うシニアのゲイの生活を哀しくも,ユーモラスに描いた秀作で熱演しています。私生活でゲイであっても構わないが,公式に結婚すると勤め先によっては、クビになってしまうというアメリカの微妙な現実の差

DEAD SEA and MASADA ISRAEL JUNE 20 2014

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DEAD   SEA   AND   MASADA   ISRAEL  JUNE 20 2014 ジャック ニコルソンとモーガン フリーマンの喜劇映画に「バケット リスト」(07)と言うのがあって,死ぬ前,つまり棺(これをバケツと呼んでいます)に入る前にやっておきたい事のリストと言うわけで、わたくしのバケット リストのひとつは死海でぷかぷか浮く事でした。 エルサレムから死海へは1っ本道を約1時間,簡単,簡単とイスラエルに住んでいた友人は言いますが,何せ,パレステイナ領を通らなければならず,治安が今いちなので,レンタカーはあきらめ、ガイド付きのバスツアーに。お一人さま約150ドル,朝の7時半から午後の6時頃まで,昼食は自分持ち。 見渡す限りのベージュ色の砂漠を通り,死海のほとりにどんとそびえるマサダに到着。ケーブルカーで頂上に。高い岩山のてっぺんにまずユダヤ教主が要塞を建てたのが紀元前103年,次はヘロデ王が紀元前37年に敵に攻められた時の避難場兼冬の別荘にと豪華なお城を建立。細かい事は歴史の本を参照して頂くとして,わたくしめがマサダを知ったのはピーター オトウールがローマの将軍を演じて,この高山の要塞を攻める大歴史テレビ映画「マサダ」(1981)でした。アイライナーを濃く塗って,征服欲に燃える将軍役を例によって,怪演,相手役のユダヤ人の親分はピーター ストラウス,他にアンソニー クエイルなど英国演技人が天下に怖いものなしのローマ人を演じています。山の麓にキャンプを張ってマサダ攻撃の作戦を練り,8000人の兵隊が960人のユダヤ人征伐を開始。 そしていよいよ皆殺しの前夜,ユダヤ人たちは集団自殺を図り,この惨憺たる光景を見るオトウールの表情が見ものでした。ユダヤ教やキリスト教は自殺を認めないのですが,この行為はユダヤ人の誇りを示す尊い行為として,彼らの心の中に生きているようです。 ガイドがその時の決意を描いた詩を若い男の子に読ませて、改めて歴史上の悲劇を強調してました。 砂漠のど真ん中の岩山ですから,暑い事ったらありません。しかし頭の良いユダヤ人は,風の通り道,などを利用して,涼しい部屋を作ったとか。 そして待望の死海です。海と言っても湖ですが、ホテルが立ち並ぶゴージャスな地区ではなく,キャンプ場のような場所で水に入ると浅瀬でも簡単にプカ

TEL AVIV JUNE ISRAEL JUNE 19 2014

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TEL  AVIV   JUNE  19   2014 地中海に面していて,全景はマイアミ,コパカバーナと言った観光用海岸線が華やかで,そそられるビーチを持つテル アヴィヴは首都エルサレムと正反対。近代的なビルが並び,クラブやレストランはモダーンで,車が激しく走っているビジネスと若者の街です。 でも少し海岸から離れた場所になるとかなり荒れ果てて,長い事板を張っているような閉店のお店が多く,ゴミが散らかり、汚らしい光景がそこかしこに。 南の方に行くとJAFFA,ジャッファと言う粋なレストランやブテイックが立ち並ぶ古い街があります。ここである夜,盛大にアラブ料理を食べました。お野菜が新鮮で、トマトやおなすが昔の味ですし,インドのナムパンに似たパンに色々な種類のハマスやクリーム状のオリーブなどを付けて食べるとシンプルで,消化に良い感じですが,マトンやチキンのシシカバブが際限なく出て来るので,どうしても食べ過ぎてしまいます。 テルアヴィヴの北の方には,ビバリーヒルズのような高級住宅街があるそうです。 ビーチのそこかしこに犬は駄目,泳ぎも駄目の警告版が立っているのですが,人々は知らん顔で泳ぎ,犬も連れて歩いています。この国の人々には思いやり,とか、お行儀,ていねい、控え目,謙譲、という考えがまず無いようで,誰も彼も太太しいのです。アメリカでもユダヤ系の知り合いがたくさん居ますが,殆どの人が人を押しのけて,列の先に並び,散らかしたものを片付けず,傲慢に要求する態度を取るので,出来る限り食事などは一緒にしないようにしています。頭が良いのは認めますが,社会的なマナーを重んじないところが何とも言えません。 19日はビーチを歩いただけですが,21日には泳ぎました。波が高くて,サーフィンをする若者がたくさん居ました。ちょっと遠くまで海に入るとそびえるタワーの上からもの凄い音量のラウドスピーカーで怒られます。そのトーンが刑務所の警視のようで、最初はビックリ、ビビってしまいました。そして家族連れたちは平然と海に入っていくのです。 チーズのいろいろ! オリーヴやハマスのいろいろ。 生のアーモンド,美味しかったけれどひとつの中から虫がにょろりでショック! アラブ料理の前菜 ハンスとバーブラ オーストリアのグラッツ(シュワち