JAMES CORDEN

JAMES   CORDEN

2006年の「ヒストリー ボーイズ」は英国の高校生のお話で,太っちょで英国文学を情熱的に教える教師がスクーターにいつも可愛い生徒を乗せて送り迎えなどしているうちに, 少年達に対して,教える以上の興味があったのではないか?と疑われてしまうと言うドラマで、美男で肝っ玉が強い生徒を演じたドミニック クーパーがここから出世しました。教師役は今は亡くなってしまったリチャード グリフィス(ハリポタの意地悪なおじさん役)で、行動の目的がはっきりしない行動をとる,昔気質の先生を熱演。教える事が生き甲斐で、生徒を愛するあまり,つい方向を間違得てしまい、校長やごますり教師達に突つかれ、PTAに糾弾されるという先生の話は今までにも数本ありました。
さて男子校の中に必ず存在する太っちょのテイムスを演じたのがジェイムス コーデンです。自分の事を「チャンキー ユニット」(太目の一員)と自己軽視して呼び、外見のスローペースとは大違いのシャープな才能と頭脳の持ち主で、小さい時から自分の道を考えて,着実に前進して来た辣腕者なのです。
1978年8月22日ロンドンの郊外に王室空軍でバンドの指揮をしていたという父親とソーシャル ワーカーの母親のもとに生まれ,3歳のときから周りの人達を笑わせるのが大好きだったそう。舞台を教えるので有名な学校に入り,小学校のときから劇を創作したりし、「転んでも二枚目の主役の顔ではないと知っていたから,チャビー(太っちょ)の僕に合った脚本を自分で書いては,友達を脇役に使って,脇目も振らずに集中して来た。スポーツやデートは無視してね。ある時自作の脚本をBBCに送ったら,直ぐに返事が来て,そのままで使えると言われた時の嬉しさったら無かった!」
とぽちゃぽちゃの顔を太陽のような笑顔にするのでした。才能に加えて,この人好きのする顔もたいそう効果的です。

テレビや舞台にどんどん進出し,04年の舞台劇「ヒストリー ボーイズ」ではロンドンのウエストエンドから、ブロードウエイ,オーストラリアのシドニーまでツアーに参加し,映画化が決まったときもすんなりと同じ役を得たのでした。
今年は「ワン チャンス」と言うオペラ歌手を目指しているしがない職業の主人公を熱演。のど自慢のような番組「ブリテン ゴット タレンツ」と言うテレビ番組で見事に優勝すると言う感動のドラマに出てますし,「ビギン アゲイン」と言う映画では歌手を目指すキーラ ナイトリーの優しい友人と言ったぴったりの役を演じ,オールスター ミュージカル映画「イントウー ザ ウッズ」ではパン屋の役で朗々と美声を披露。パン屋の女房役はエミリー ブラント。オーバーに怖い魔女をメリル ストリープ,狼男をジョニー デップ,無責任な王子をクリス パイン,シンデレラをアナ ケンドリックと全員が自分の声で唄っています。
この会見で
「本当はシンデレラの役がやりたいと何度も頼んだのだけれど! パン屋の役は最初はロビン ウイリアムスとかビリー クリスタルを起用しようと考えていたそうなんだ。妻役になるエミリーと初めて会ったのはとびきり英国っぽい場所でポロ競技の時。王室の人達も出席しているような格調の競技で,そこで僕らはシャンパンに酔っぱらってデユエットで歌を歌ったりしたのだよ!」
と思い出し笑いをうひうひしながら,楽しそうに話してくれました。
ウイリアムスは亡くなったものの,クリスタルではちとシニア過ぎますから若くて可愛いジェイムスが役を演じて、本当に良かったと胸を撫で下ろしてしまいます。

チャリテイーでポール マッカートニーにゲストとして出て下さいとお願いし,「出て下さったら生まれて来る子供のあなたの名前を付けますから」と言う不思議な条件を出したところ,サー ポールは承諾。おかげで何百万ポンドも集まったそう。
「いやー、もし女の子が生まれたら,ポーラにしようか?」などと悩んでいたものの晴れて男の子が誕生,マックス マッカートニーと名前を付けて,その出生証明書をポールに送ったら,極上のカシミアの毛布に息子の名前と彼の名前が刺繍されているプレゼントを送って来てくれた。我が家のお宝となりましたね」
ちなみに奥方はルームメイトだったドミニック クーパーが紹介してくれたそう。
ジェイムスの好感と才能がどんどん認められて,2015年3月からCBSの夜のトーク番組「クレイグ ファーグソン ショウ」を引き継ぐ事に。
伝染力を持つ明るくて陽気な人柄が強みのジェイムスのこれからの活躍が楽しみです。














「ヒストリー ボーイズ」のリチャード グリフィス

2006「ヒストリー ボーイズ」左から3番目がジェイムス(すぐ分かりますが一応)




その昔「スターター フォア テン」(06)で共演したベネデイクト カンバーバッチの表紙にキッス!Kissing the cover of BENEDICT CUMBERBATCH.


2014「イントウー ザ ウッズ」

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