HILARY SWANK IN THE HOMESMAN

HILARY   SWANK   in  THE  HOMESMAN

ヒラリー スワンクの役作りには本当に感心させられます。新作「ザ ホームズマン」(14)ではネブラス カテリトリー(州ではなかった1850年頃)に独りで住むメアリー ビー カデイー(こう言う名前もいかにも西部劇らしいのです)の役を全く綺麗に見せる女優と言う虚栄心のかけらも無く,歯をむき出し,埃だらけになって,裸の演技(こう言う表現も古くさいですが)を見せてくれます。
執念と言うのか,根性の役作りと言えましょう。必ずやアカデミー賞候補に又!選ばれると思います。
脚本、制作,監督,主演はトミー リー ジョーンズ。彼がタイトルの「ホームズマン」、つまり女性の馬車の旅を護衛する西部男を演じます。テキサスに牧場を持ち、馬が何より好きなジョーンズの情熱を注いだ異色西部劇。
ヒラリーは東部の相当な教育を受けた女性で、教養もあり、ピアノなども弾ける元教師なのですが,何とせん、醜女なので、夫が見つからず,隣のオバカ農夫にまで、「顔もまずいけれど,命令がましいのが耐えられん」と逃げられる始末。

牧師から,男どもが全員断った精神異常の女性3人を東部の精神病院に運ぶ役目を受け,賞金稼ぎのジョーンズを雇い,嵐や強盗,轟々と水量の増した河、インデイアンの襲撃を何とか凌いで,旅を続けます。自国のデンマーク語をしゃべり続けたり,凶暴になったり,男狂いなど精神異常の女性達は縄で縛られても時どき,逃げ出して,世話がかかる事!
たき火のそばの野宿のチャンスにメアリーは又してもジョーンズのホームズマンに結婚を迫ったり。
演技巧者で余裕たっぷりのヒラリーとジョーンズのコミカルなタッチがとびきり面白い乙な味を添えています。

やっと到着すると病める女性達を引き取る家の女主人がメリル ストリープでここで又,明朗なメリルの達者な場面盗人ぶりが楽しめるという運びになってます。
2014  「ザ ホームズマン」


原作はわたくしの家の隣人の父御,グレンドン シュアーズアウト( GLENDON  SWARTHOUT、 1018年4月8日−1992年9月23日)と言うジョン ウエイン主演の西部劇「ザ シューテイスト」(76)などを書いた作家です。しかしトミー リー ジョーンズは原作とのタイアップなどを全て拒んで,自分の作品として評価を受けたいようです。実は原作を読んでませんが、ストーリーはほとんど同じだそうで,西部劇に現代風の精神構造が絡んで、かなりショッキングな成り行きとなります。






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