ROBIN WILLIAMS

ROBIN  WILLIAMS


フィリップ シーモア ホフマンが突然逝ってしまい,2日前の8月11日にはロビン ウイリアムズがたった63歳で亡くなって,その翌日12日には最も憧れていた大女優のローレン バコールが89歳で亡くなるという、心が痛む日が続きました。
バコールの想い出はもう少し後に書きましょう。
ロビンが首つり自殺と聞いても余りショックではありませんでした。20回余りのインタヴューで,その場では彼の天才的と言うか,マニアックなコメデイーのセンスとスピードにけらけら笑わされましたが,後に妙に悲劇的な雰囲気が残るのです。長い事ドラッグとアルコールに頼っていたハイとロウのギャップを埋める作業があそこまで行ってしまったのではないでしょうか。
天才的な俳優たち,ヒース レッジャー,ホフマンとロビンの哀しい共通点でしょう。
写真はもっとたくさんありますが,どれも笑っている表情とはとても言えません。目がいつも哀しさを湛えていて,それがロビンの人間的な情愛なり、スター扱いにうんざり,こんなところで自分を売ってる自分に辟易、と言った交錯する感情を吐露していました。
1951年7月21日,シカゴで生まれましたがサンフランシスコ育ち、以来ずっとサンフランシスコに住んで,自殺したのもそこでした。
「ハリウッドは仕事の事を忘れさせないクレイイジーな街。人肉を食べ合っている野蛮で,醜いところだから,最低限しか訪れたくない」
と白状しているように,体毛は濃くても,皮膚が薄かったのですね。敏感で,繊細で,コミカルな衝動で何かを発散していたような。
私が一番好きな彼の主演映画は,何と言っても「キャプテン,おおキャプテン!」と詩を朗読する「いまを生きる」(87)でしょう。原題は「デッド ポエッツ ソサエテイー」(死んだ詩人の会)ともっと的確なのですが。
それから「ガープの世界」(82)、「バード ケージ」(96)、「グッド ウイル ハンテイング」(97),「インソムニア」(02)などなど。
最近の作品ではロビンは自分のイメージのパロデイーを演じているようで,余り好きではありません。
最後に見た映画は「バトラー」(13)でアイゼンハワー大統領を演じたとき。外見は全く違っても不思議に似ていたのも何かがのり移ったのかもしれません。
これから安らかに,ゆっくりとお休み下さい。
1991「フィッシャー キング」 ジェフ ブリッジェスと。

1991「フック」 スピルバーグ監督と。







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