CLILNT EASTWOOD #2

CLINT   EASTWOOD    #2

昨日5月31日はクリント イーストウッドの84歳のお誕生日でした。1930年にサンフランシスコに生まれ,米軍に従事して、B級映画の端役から,「ローハイド」(59−65)での落ち着かない若いカウボーイ役からイタリーに渡ってマカロニ西部劇で活躍,お次ぎは「ダーテイー ハリー」シリーズ(71)でハリウッドのスターに。
「恐怖のメロデイー」(71)からは監督業にも精を出し,「許されざる者」(92)と「ミリオン ダラー ベイビー」(04)でアカデミー監督賞を受賞、と今では押しも押されぬ巨匠に。
と言っても全く巨匠らしくないクリントは,殆ど1年に1本の頻度で映画を監督したり,「人生の特等席」(12)のように主演したりして、全くスローダウンしません。
今週,彼の新作「ジャージー ボーイズ」と言うミュージカル!と見に行きます。ブロードウエイの人気舞台劇の映画化で,1960年代の音楽グループ「フォア シーゾンズ」とソロ歌手のフランキー ヴァリ(ジョン ロイド ヤングが演じます)のニユージャージー出身のイタリー系歌手たちの誕生と成功と挫折を描いたもの。
80歳を遥かに超えてもジャンルを超えて,どんな対象にも挑戦する姿勢が何とも勇ましく頼もしいばかりです。
そして当人は何時も照れくさそうに,恥ずかしそうに,淡々と枯れた人となりを見せて,どう見ても御茶付けの味で,例えばジョン ヒューストンのように晩年になっても血みどろのステーキを食べて,ドロドロの男っぽい映画を監督していたのとは大違い。
「父親たちの星条旗」(06)を監督して,同じ時に「硫黄島からの手紙」(06)まで創ってしまう好奇心と行動力!幼児誘拐の「チェンジリング」(08)から南アフリカのマンデラがラグビーを利用しての大統領政策とめまぐるしい程に内容を変えて,自分で学びながら,ストーリーを想像し,どんどん具体的に進行して行くエネルギー!
おまけ俳優たちには前もって宿題をしておけと言い,無駄な時間を省いてリハーサルなどなし、自分に慣れたクルーを使って,殆どワンテークで撮影を進める能率とスピードは業界一,常に予算以下,撮影予定日数より遥かに前に終了すると言う決断の猛虎と言えます。

「100万ドルの眩しい眼差し」と親しげに呼ばれるクリントがいつまでもこのスタイルを保って,活気のある映画を創って行く事を切に願って、
ハッピー バースデー クリント!
と合唱したいものです。
1988「バード」フォレスト ウイテカーと。
1993「ザ シークレット サービス」
2008「チェンジリング」




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