FELICITY JONES

FELICITY   JONES

トロント映画祭で初めて会った英国出身のフェリシテイー ジョーンズ。
「ライク クレイジー」(11)と言う青春映画で,フェリシテイーはアメリカに留学しているイギリスの女学生,アントン イェルチンがアメリカの大学生,二人が恋に落ち,しかし彼女のビサが切れて,別れなくてはならなくなると言う平凡なお話をフェリシテイーは切なく,やるせなさをヴィヴィッドに見せて,アントンも繊細さと想いの強さをたぎらせて,ぐーんと心に迫るドラマにした張本人です。この時会見するチャンスがありましたが,残念ながら行けませんでした。

さて今回はレイフ ファインズが2度目の監督,主演にかけた「インヴィジブル ウーマン」(13)で堂々の時代劇のヒロインを熱演した時の会見。
チャールズ デイッケンスをレイフが演じているのですが,既に中年になっているものの,自作の劇の舞台に立ったり,ウイッテイーな会話を交わして社交界の注目を楽しみ,セレブの生活を送る彼が出会った新入りの女優に恋をすると言う実話にもとずいたお話。

貴族的,繊細,知的がイメージ,高い演技の才能に恵まれたレイフは,英国でもっとも有名な小説家の役をぼさぼさの髪に,たるんだ体に変身して,リアルに演じています。
この小説家は大変な艶福家のようで,赤ん坊も混ぜて子供が10人位いるようですが,夫人はでっぷりの巨体となって,着替える彼女をちらと見てしまうレイフのがっくりとした目つきが何ともでした。
フェリシテイーとの逢い引きは頻繁になり,とうとう妊娠してしまった彼女は田舎に引っ越しますが赤ちゃんは死産。
時代が時代なので,フェリシテーは罪の意識と彼への想いで混乱し,ある時汽車の事故にあって,セレブライター,デイッケンスの本質が明らかにされるのです。

1983年10月17日英国のバーミンガムにジャーナリストの父と広告代理店で働いていた母親のもとに生まれ,優秀な成績でずんずんと進み,オックスフォード大に入学,英文学を専攻してトップの成績で06年に卒業、大学でアーテイストのエド フォーネリーズ(Ed Fornieles)に出合って,今も二人は一緒に住んでいるそう。

俳優のマイケル ヘドリーが叔父上で,彼に勧められて女優のキャリアを志したのですと。
2013「 THE  INVISIBLE  WOMAN」


と言う訳で頭が良く,勤勉な彼女ですからちょっとお高い雰囲気もあって,同時に,貴族的とは言えないものの,どこかにエロチシズムを湛えている美人ですから,今回の役にぴったりと言えましょう。英国の白い薔薇と言われるケート ベッケンセールに似たところもありますが,フェリシテイーの方が小柄で庶民的です。

次はハリウッドの大作「アメイジング スパイダーマン2」(14)でレナと言う女性の役を演じるそう。それからスリラーの「トルー ストーリー」ではジェイムス フランコと共演(14)等等予定の映画がずらりとリストされている売れっ子のフェリシテイーなのでした。
左がレイフ ファインズのデイッケンズ,右が金髪のフェリシテイー

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