EDWARD BURNS

EDWARD   BURNS

その昔,人気テレビシリーズに「77 サンセット ストリップ」(1958−64)と言うクールなドラマがあって、エド バーンズと言う金髪でいなせな若手俳優が出ていました。駐車場から車を取って来るヴァレーの仕事で,エフレム ジンバリストとロジャー スミスが私立探偵,エドはクッキーと呼ばれて、色々な助っ人役を果たしていました。

と言う訳で,昔のプレイボーイ風ブロンド スターと混同されたくないからでしょう,エドと呼ばれたくないエドワード バーンスは,真面目に真剣に取り組んだ「マクマレン兄弟」(95)で衝撃的な快挙をなしました。
ひとりで制作,脚本,監督,主演をこなし,友人,親戚を頼み込んで協力してもらっての初めての映画の仕事だったのですから。
ロングアイランドにある自宅を舞台に,3人兄弟と彼らと関わる女性たちのドラマはほとんどエドワードの自伝に近いもので,3万ドルの予算と8ヶ月の製作期間と言う小作品でした。エドワードは,芸能にユースの「ET」と言うテレビ番組の制作部で働いていたので,ゲストとして現れたロバート レッドフォードに頼み込んで,彼が主催するサンダンス映画祭で上映してもらい、ここで喝采を得ます。

1968年1月29日,ニユーヨーク州ウッドサイドに警部の父親と空港の管制塔の仕事をしていた母親の3人姉弟の真ん中に生まれ,典型的なアイリッシュ カトリックの家庭に育ったのです。

高校時代から映画の脚本を書き,ハンター大では映画製作を学び,卒業後はテレビ制作現場で下積みとしてハードワークをこなして,「マクマレン兄弟」を手がけたと言う次第。
次は「彼女は最高」(96)を監督,主演,キャメロン デイアスとジェニファー アニストンと言う当時まだ余り有名でなかった女優を使って、評判になったり,ほとんどの映画が彼自身の脚本と監督と主演なのも,彼の一本気を見せています。

そして映画を創る度に、彼自身の背景にあるアイリッシュ カトリックの信仰と罪悪感がドラマの芯になってます。

「ウデイー アレンたちがユダヤ系の習慣を映画に描き,スコセッシやコッポラはイタリー系を描き,スパイク リーやジョン シングルトンが黒人の生態を描いているのに,今アイリッシュ系の人々を描いた映画は全く無い。だから僕が作るんだ」

と頑張っているのです。
2001年にモデルのクリステイー ターリントンと婚約した時は,それまでヘザー グラハムやらと交際して,プレイボーイの評判もあったために、かなりゴシップ欄に書き立てられていました。2003年に結婚,相変わらず,警官と刑事の役が多く,つい最近の「崖っぷちの男」(12)でも高層ビルから飛び降りると騒いでる男(サム ワージントン)をなだめる警部を慣れた動きで演じていました。
2001 「15ミニッツ」

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