JAMIE     FOXX

「ジャンゴ」(12)では,鞭で打たれ,逆さに繋がれて虐待を受ける奴隷役,そして今年の「ホワイト ハウス ダウン」ではなんとアメリカの大統領役! 俳優をやっている楽しさを激しく見せてくれるジエイミー フォックスはすぐに人の物まねをし,即興で歌を歌い,そこにピアノがあれば,じゃんじゃん弾きだし,スペースがあれば軽快に踊りだすと言う,パーフォーマンスが楽しくてならないと言う生まれながらの芸人です。

             ダウン」のセットを訪れたとき1967年12月13日, テキサス州のテレルと言う町に生まれたジェイミーは生後7ヶ月の時に祖父母の養子となり,厳格に育てられたそう.3歳から祖母にピアノを教えられ、教会の聖歌隊に入り、ボーイスカウトに入隊し,高校ではアメフットのクオーターバックを努めたと言う健気な青春を送っています。
2013「ホワイト ハウス ダウン」

「僕が育った町には汽車の線路があって,これを境に白人と黒人が別れて住んでいてね,たまさか白人がこれを超えて僕らの境界に入って来る時は,警官か,保険屋か,と言うもの凄く差別された環境だった」

その後も黒人としての差別を受けた事が,後に歌手のレイ チャールズを演じてオスカー賞を受賞した土壌になっているとか。もちろんずっと後の「ジャンゴ」でもタランテイーノ監督が,差別語のN ワードを連発する事や白人の凄惨な仕打ち等をすすんで支えたと言う揺るぎない誇りと自信を持っています。

スタンドアップ コメデイアンとして売り出す時に,女性の方が優先して採用されると気がつき,エリック マーロン ビショップと言う本名を性が分からないジェイミーと言うファーストネームと狐のようにすばしこいフォックスにXを2個付けて、ちょっとばかりXXのサイズをヴィジュアル効果として,芸名にしたのだそう。

盲目のレイ チャールズを演じたとき,まぶたにプラステイックの破片を付けて,目が見えない状態にしたそうで
「次第に目が見えなくなっても嗅覚や聴覚が鋭くなって来てね.人間の体の力は凄いなと痛感したのだよ」
と当時話してました。

有名になっても,気取ったりせず,会見でもふざけたり,自分が黒人と言う事を逆手に使ってのブラック ジョークを連発したり,とびきり楽しい性格を見せてます。
「ほらホテルのドアに「ドント デイスターブ」(起こさないで下さい)と言うタッグを付けるように,セレブになると一般人と自分たちのサークルの間に柵を作って,「ドント デイスターブ」のサインを掲げるようになる.僕は絶対にそう言う行動はとりませんよ.いつでの出入り自由だからね」

「ホワイト ハウス ダウン」(13)はドイツのイベント映画巨匠(?)ローランド エメリックが監督ですから,大統領もスニーカーに履き替えて,マシンガン等の武器をぶっぱなちます。目下人気絶頂のチャニング テイタムがシークレット エージェントの仕事の面接で落ちてしまったものの偶然ホワイト ハウスにいた為に大統領を独りで守る勇敢なオールアメリカン ガイを激しく立ち回ると言う痛快アクシヨン。
「オバマを意識したって? 当たり前だろ.オバマにこの映画を是非見て欲しいけど,凄く忙しそうだから,わざわざ押し付けたりしませんよ」
と恐縮の表情を浮かべているのが,微笑ましかったです。
2012年にモントリオールの「ホワイトハウス ダウン」のセットを訪れたとき

映画を記念したパーテイーでは,延々5時間もデイスク ジョッキーを手がけ,即興のヒップホップを歌い,チャニングと一緒に,見事に腰を振ってのダンスを披露してました。

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