CHAZZ    PALMINTERI


マフィアのドラマには最適なダークで,ちょっとおっかなく,ちょっと面白そうなルックスを持つチャズ パルミンテリを覚えてますか?
「ブロンクス テール」(93)を新人ながら、
脚本から制作,主役迄挑戦した作品で,ロバート デ ニーロがオリジナルの舞台に感心して友情出演,チャズの名前はハリウッドで,あのイタリー系の俳優はやれる,と囁かれたのです。

チャズは1952年5月15日にニユーヨークのブロンクスに,カロジェロ ロレンゾ パルミンテリとして生まれ、チャズと言う愛称がついたそう。祖父母はシシリーからの移民で,父親はバスの運転手,主婦の母親との生活は,貧しく,悪ガキと一緒に悪い事にひたすら励むと言う子供時代を送りました。

一時は「ラザマチャズ」と言うバンドを作ってロングヘヤーのチャズがリードシンガーだったとか。

バーの用心棒など189センチの体を活かしてのタフな仕事をしながら,俳優になるべくオフ ブロードウェイの舞台に出ていたのが1980年代。
1986年に「ブロンクス テール」を仕上げ,ワンマンショウとして劇場で上演,この時から7年後に映画化となりました。
25万ドルと当時にしては高値でスタジオが映画化の権利を買い取ろうとしましたが,チャズは自分が主演しなければ手放さないと拒否したのです。彼の頑固で揺るがない姿勢が,スクリーンからも感じられました。

翌年ウッデイー アレン監督に抜擢され「ブレッツ オーバー ブロードウェイ」(94)の主役に近い役を得て,堂々のオスカー賞にノミネートされたのでした。

この頃のチャズは天下を取ったような勢いで,大柄に丸い顔,頭が良く,チャーミングな彼は映画のテレビに忙しい売れっ子でしたが,本人は自分の立場を心得ている配慮の深い紳士でした。インタヴユーでもさりげなく,決して押し付けたりしないで,自分の意見を知的に話し,女性に対しては,培われたに違いない経験と自信のある態度を取って独特の性的魅力が感じられました。

重く低い声にあの体格ですから,それからの役はマフィアの幹部,殺し屋,不良弁護士などばかりで、ハリウッドのステレオタイプの枠にはめられてしまい,たまさかの脇役で良いところを見せるぐらいしかチャンスはありません。

結婚は安定しているようで,長男にダンテと言う名前をつけてます。
最近はテレビのゲスト役が多く,2014年制作予定の「ゴッチ」ではポール カステラーと言うお菓子のような名前の実在のマフィアの親分の役を演じるとか。

「波止場」とマーロン ブランドが何よりも好き,と言うチャズです。
1993 「A BRONX  TALE」





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