BEN STILLER

BEN    STILLER




ハリウッドの喜劇スターは余り日本人に人気がありません。
アダム サンドラーは下品で、がきっぽいし
ジャック ブラックは独りよがりで、あがいているし。
ジム ケアリーは時どき怖いし、
ウィル ファレルやマイク マイヤーズは騒ぎすぎだし、
ステイーヴ カレルは白けているし
ジョナ ヒルやセス ローガンはまだ世界的に知られてないし,濃厚にユダヤ人ぽいし。

2009 「ナイトミュージアム 2」
そしてベン ステイラーですが,彼もお馬鹿喜劇の「メリーに首ったけ(98)や「ミート ザ ペアレント」(00)「ズーランダー」(01)の時は,その真剣さが可哀想でおかしかったけれど,「ナイト ミュージアム」(06)などになると,自意識が表に出て,顔つきが濃くて,あくどい為に損をしているのですね。才能がぎんぎんの為に,その不遜さも垣間見えて,かわゆくないのです。


何と言っても父親も母親もばっちりのユダヤ系コメデイアンで,日本で言えば関西喜劇の感じで,しつこくて,下町下世話ネタ。息子のベンは10歳の頃から自分の映画を創っていた2代目ですから,躊躇せず、怖いものなしと言った態度です。
「ケーブル ガイ」(96)のときに初めて会って,その時は,軽くて,調子の良い,面白いマルチ タレントでした。

「トロピカル サンダー」(08)で監督 主演した頃はハリウッドのブレーンと言う自信がみなぎって,話しは面白いし,ジョークもつぎからつぎまで出てきましたが,鷹揚さとか,人徳は余り感じられませんでした。
おまけに、これまで賞と言う賞を貰えず,どこかに欲求不満が渦巻いてます。
「ペントハウス」(11)では知力のある小悪人を快演してますが,間を外して,がははと笑う,ずっと上手のコメデイアン,エデイー マーフィーにすっかり場面をさらわれて,間が抜けた存在になっていました。

シリアスなドラマに出ると,迫力はあるのですが,どうしても甘い魅力に欠けるのですね。
これからこの座礁を脱出して,彼のキャラクターにあった作品が見つかる筈。
1965年11月30日ニユーヨーク生まれですから,まだ47歳ですもの。








パトリシア アーケットと1996「アメリカの災難」FLIRTING WITH DISASTER 

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