SAMANTHA    MORTON


またまた英国製です。派手なメークやドレスを拒む,生粋の演技派タイプがサマンサ モートン。
1977年5月13日 英国のノッテインガム生まれですから今年36歳ですか。デビュー当時から地味と言うか、苦労を背負った女性の役が多かったせいか,もっと歳を取っているように思いますね。


小さい時から女優志願で13歳で女優スタート。

ウッデイー アレン監督の「ギター弾きの恋」(99)で,ショーン ペンがジャズギタリストに扮し、高名なジプシーのギター弾き、ジャンゴ ラインハートに憧れていると言う設定,サマンサは口の聞けない女性の役を熱演してアカデミー助演女優賞にノミネートされました。この時彼女はたった22歳。

次は「イン アメリカ」(02)の貧しいアイルランド移民の母親を演じて又もや同じ賞の候補に。ジム シェリダン監督のほとんど自伝だそうで,ニユーヨークで悲壮な表情で暮らし始める若い母親の役を健気に,頼もしく演じてました。

初めて会ったのは99年。当人は全く飾り気のないさらっとした性格が伺えて,こちらも相手がスターなどと言う気持ちが出て来ないので,自然な深い会話が出来ると言う居心地の良い会見でした。こう言う人がもっとハリウッドに居ると良いのですが。

02年に会ったときも変わらない素朴な女性で,わざとおしゃれをしないのでは? と思う程に,寝起きのままで現れた感じでした。人工美に対する抵抗と言う訳でもなく,少しばかりへそ曲がりで,インタヴユーと言う形式が嫌いなのでしょう。
「ザ メッセンジャー」(09)は非常に痛い映画です。ウデイー ハーレルソンとベン フォスターと言う普段は柄が悪い役専門の不良俳優がイラク戦争のベテランで,内地に戻った後の任務が戦死者の遺族に「メッセージ」を告げると言う,悲劇的なもので,サマンサは,夫の死を受け入れられない若い妻の役を熱演。

と書いて来ると実にサマンサの役は不憫なものばかり。
2009  「ザ メッセンジャー」
でも本人は,古着屋参りが趣味のような,ものを粗末にしない,自然を尊重する温かい心の持ち主と信じてます。

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