KATE   HUDSON

「あの頃ペニー レインと」(00)のケイト ハドソンは新鮮で,可愛くて,イキイキとしていました。79年生まれですから,撮影時は20歳、芸能界ファミリーに育ったにしては、純粋の恥づかしさも漂って
それはそれは光ってました。原題は「オルモスト フエイマス」(有名になるちょっと手前)と言って,後にローリングストン誌のライターになるパトリック フィジェットが人気ロックンロールのコンサートを取材に行って,追っかけギャルのケイトに会って,もちろんスターに振られたケイトが自殺を図って,彼が助けると言うシーンで,ケイトがソファに横たわっている図は,「アパートの鍵貸します」(60)でのシャーリー マックレーンをコピーしたのです。

当時新鋭監督だったキャメロン クローはビリー ワイルダーとの会話集を出した程のワイルダー狂で,あのシーンは亡き巨匠へのオマージュですと言ってました。

脇を固める俳優達も素晴らしく,フィリップ セイモア ホフマンのお宅雑誌の編集長、フランシス マクダーモンドの母親、ビリー クルダップのロック歌手
などなど。

さてケイトは言うまでもなくハリウッドの女神、ゴールデイー ホーンとミュージカル/コメデイートリオ
の「ハドソン ブラザース」の長男、ウィリアム ハドソンとの間に生まれた娘で,両親は76年に結婚して,80年,つまりケイトが生まれた翌年に離婚、ホーンが後に仲良くなったカート ラッセルを父と信じて育ったそうな。

まさにカルフォーニアの太陽のようなケイトは(共演のとびきり上手だったパトリックはその後さっぱり売れてない)「サハラに舞う羽根」(02)ではヒース
レッジャーの恋人役と次から次へ軽い恋愛映画に出て
ロマコメのプリンセスのような存在に。

「ママと買い物に行くとほとんど同じようなアクセサリーやドレスを好きになるのよ。だから取りっこしたりする。欲しいとなるとサングラスを一度に5個ぐらいかってしまうのもママと同じ」

そしてママの方もこんな愚痴を言ってました。
「ストッキングとかスカーフと言った小物が見つからない時は,犯人はケイトとすぐ分かる。彼女の部屋に行くとちゃんとあるのだから!」

まあ何ともの物質主義はアメリカらしいですが,彼女の屈託の無さが魅力なのですから。

2000年にロックミュージシャンと結婚、
「彼の好きなパイをたくさんベークするのだけど,私は味見するだけ。だってカロリーが凄いんだもの」
等と新婚生活のおのろけも可愛い顔をコケテイッシュに歪めてのたもうていました。
4年後にライダーと言う息子が生まれましたが2006年に離婚。歴史は繰り返すの縮小版ですが,まあ母親のルートをすたすたとたどって行きます。

2008  [FOOL'S GOLD]
最近のケイトは,あの輝きが失せて,ハリウッドの澱のような人工的工夫がこびりついてきました,化粧品のモデルをしたり,レッドカーペットで注目を引くグラマラスなルックスはゴージャス!ですが,メグ ライアンの道をたどらないで欲しいものです。

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