DEBRA   WINGER



ちょっとかすれ気味で、お腹の底から出てくるような声が良いですね。デブラ ウィンガーの。デブラって日本語ですとちょっと響きが悪いけれどデボラ カーと同じ名前の源なのですって。ヘブライ語で “蜂” を意味するそうで、デブラの場合は彼女がユダヤ系なのと母親が、デブラ パジェットが大好きで、生まれたばかりの娘に同じ名前をつけたのですと。

1955年5月16日 (ひえー、わたしめの母親と同じ日に生まれたと今、気がつきました)オハイオ州クリーブランドに生まれて、今年57歳。

大学では犯罪学を専攻していたと言うのも、いかにも彼女らしいこと。遊園地でのアルバイトの最中、トラックから落ちて重傷を負い、入院、数ヶ月目が見えなくなったそうでこの時女優になるべしと決意したのですって。

76年 テレビシリーズの「ワンダーウーマン」の妹役、ワンダーガールの役でブレーク、映画では「アーバン カウボーイ」(80)でスターに。
2008  「レイチェルの結婚」
何と言っても「愛と青春の旅立ち」(82)のリチャード ギアの白い海軍の制服とのロマンス ドラマが有名です。

そして「愛と追憶の日々」(83)では母親役のシャーリー
マックレーンと激論を交わし、この頃から凄い才能の女優だが、現場での折り合いが誠に難しい、と言う評判が立ちます。ショーン ペンの女性版と言う感じで、タフで頑固、仕事の上では妥協をしない、と言うデブラは、さらにボブ ケリーと言う州知事とロマンスを展開、その2年後にはテイモシー ハットンと駆け落ちをしてしまうと言う、スキャンダルの女王となりました。
マックレーンとデブラは両方オスカー賞にノミネートされ、マックレーンが受賞し、「私こそオスカーにふさわしいのですよ」とデブラを暗に叱責したスピーチをして又々騒がれたりもしました。

ジョン マルコヴィッチと共演した「シェルタリング スカイ」(90)は普通のハリウッド映画とちょっと変わって映画化は不可能とされるポール ボウルズの原作をイタリーのベルナルド ベルトリッチが映画化した不思議な映画。原作者のボウルズがバーに居る謎の人物をして登場し、ナレーシヨンも担当しています。

デブラのトラブルメーカーの原因は例の事故の後遺症と言う声もありますが、「ブラック ウイドウ」(87)で初めて会見して以来、何度かあった印象では、鼻っ柱が強い、とびきり頭が良い、好戦的なタイプでした。ハリウッドの人工的で上っ面のビジネスに妥協したくないのもよく分かります。

最近はすっかり落ち着いて、主演俳優なり女優の母親役などが多く、理解あるヴェテラン女優の域に達してきたようで、それはそれで良いことなのでしょうが、何となく寂しいような気がしてしまいます。特にショーン ペンが相変わらず何かと反抗し、抵抗し、物議を醸し出しているだけに。
1987 「ブラック ウイドウ」

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