KIANU   REEVES


一時は一世を風靡した世界的スターでしたが 最近はぱっとしない(と我々が言うだけで 当人はロブ パッテインソンやらジャステイン ビーバーに焦点が移った!わーい!とほっとしているのかもしれませんが)キアヌ リーヴスはこの9月2日にナント48歳!!,後2年で50になるのです。
2006 「イルマーレ」もっと昔のツーショット探します!

父親がハワイの中国系でキアヌと言う言葉は彼の島では、そよ風を意味するとか。国際的ヒッピーがたむろしたレバノンのベイルートで生まれてカナダのトロント育ち。母についてシドニーからニユーヨークと頻繁に引っ越しをしたそうで、
彼の得体の知れないエキゾテイックなルックスと奇妙な言動はグローバルな環境で育ったからかもしれません。

初めて会ったのは「リバース エッジ」(86)ですから彼はまだ22歳,ロックバンドの方が性に合っていると言いたげに 心ここにあらず,そわそわ,きょろきょろ,がたがたと貧乏揺すりをするような異星からやってきたような変わったヤングでした。教室で窓の外ばかり見て 叱られても
全く治らない永遠の夢見る少年で 何を聞いても あー とか、うーとか、アイ ドント ノーを繰り返してました。
スタジオから派遣された広報担当が焦って取り繕うとしても
全然気にしないノホホーンとしたお気楽さが微笑ましかったのを覚えています。

「マイ プライヴェート アイダホ」(91)ではリヴァー
フェニックスと役作りと言ってドラッグを色々と試したそうで 二人は大の仲良しに。リヴァーがこう言えば,キアヌが
えへへと力なく笑って そうかもなーなどとこちらの腰を折る重心の無い返事をして、この時のインタヴユーは惨憺たる内容でした。監督のガス ヴァン サンが盛り込んだゲイ エロテイシズムが不思議な情緒を湛えてましたが スペイシーな二人のとりとめの無い雰囲気が今となっては懐かしいばかり。

後にリヴァーがドラッグで急死してから キアヌはますますマスコミを避け 閉じこもり症状や ホームレスに混じって
いる写真など撮られて変人振りが昂じて来ましたが リヴァーの弟のワーキンの世話をしっかりしたりと言う健気な姿も覗かせていました。
「スピード」(94)「マトリックス」(99)などでキアヌは一大人気スーパースターに。でも会見での姿勢はかわらず もそもその一本調子。不思議なことにロマンスのゴシップがほとんど無いのも マスコミやファンの好奇心を煽るのでした。オートバイに乗り,ロックバンド “ドッグスター”で 真剣にギターを弾く時だけが彼の情熱のはけ口のようで、彼のミステリアスな暮らし振りは今も続いています。

“ 僕はミッキーマウス。外側は有名でも誰も心のうちは知らない。”
等と哲学的なコメントを吐くのも有名です。
2003年には英国の国籍を取ったとか。

最近のニユースは「47ローニン」でしょう。映画は初めてと言う監督がハンガリーのブタペストでロケ,18世紀の
主を無くした侍達の敵討ち と言うストーリーで「忠臣蔵」外国版ですね。真田広之,浅野忠信等が出ている限り 突拍子も無い内容にならないでしょう。かえってどのような展開を見せ 将軍役にケリー田川ヒロユキと言った配役も面白いかも。あの無表情というか表情を見せないのが演技と心得ているようなキアヌが仇討ちに至る苦しみをどう見せて行くか、どんな立ち回りを展開するのか 思わず頬が緩んできてしまうではないですか。


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