SUSAN    SARANDON




「アトランテイック シテイー」(80)で魚屋の仕事の匂いを取るため
台所の流しの前で 上半身裸になって レモンをこすりつけるシーンはスーザン
サランドン 33歳 セクシー盛りの時
既に老いたバート ランカスターが酸いも甘いも知りつくしたやくざの役を秀演の
2000年
フランス人 ルイ マルが監督したヨーロッパのムードが漂う アメリカの鄙びた
リゾート地の人物画でした。


スーザンに初めて会ったのは 「イーストウィックの魔女たち」(87)。すでに
セクシーな演技は女優の声が高く でも当人は 美しく見える事など2の次で
政治活動や社会活動に没頭しているアクテイヴィストの立場を前面に持ってきてました。ちょっとこわいぐらいに。
“ あなた達! 何をしているの! しっかりしなさい! ぐたぐたしている時間があったら 社会に貢献しなさい!” といつも叱咤している感じなのです。


「ロレンゾのオイル」(92)ではイタリー系の女性を演じて そのアクセントに付いて聞くと “ そう言う質問をするあなたこそ アクセントがあるじゃない!”
とちょっと的外れのおちょくりをして 私めは少しばかり 傷ついたのです。


頭の回転の速さを全く隠さず ぶしつけにものを言うのが 彼女の強みですが
同時に 人をひるませもします。


1993年のアカデミー賞授章式で テイム ロビンスと一緒にプレゼンターとして 舞台に上がり 台本に無い政治演説をしてかなり批判され しばらく招待されませんでした。


主演作ごとに会見してますが 時々 全くメークもせず 普段着で現れたりして
2009 「ラブリーボーン」
そこらのおばさんのようで 広報係達を慌てさせるのも 彼女ならではの 反逆精神では と見ましょう。


2000年のテレビドラマでの会見には 愛犬を連れて現れ 
“ 私より遥かにデイーヴァで写真を撮るときなど 前でポーズをして 出しゃばるのよ !” とご自慢でした。


1988年から2009年まで20年間連れ添ったテイム ロビンスと別れてからは ニユーヨークにピンポン スタジオを設立して 普及に忙しかったりするうちに ピンポン コーチと仲良くなった噂が出て さすが妖婉さも 相変わらずなのです。


2011年には ヴァテイカンのベネデイクト法王の事を ナチ呼ばわりして
論議を醸し出したり つい最近も ホワイト ハウスに招待されたと思ったら
過去の行状チェックでひっかかっり キャンセルになったり とスーザンの
恐れを知らぬ行動力は変わらず 批判の嵐にあっても 毅然として前進する
66歳の姿に 私たちは励まされるばかりです。





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