CATHERINE    ZETA-JONES




最近のハリウッドではなかなか見かけない妖艶な美女で唇の端がくるりと上を向いている為に蠱惑度と親近感がググーンと高いキャサリン ゼッタ ジョーンズは
英国はウェールズ産です。リチャード バートンやアンソニー ホプキンズ 最近ではリース エヴァンズ (「ノツテイングヒルの恋人」(99)でパンツ一丁で走り回っていた奇人)などの少し変わった 非常に頑固な人種を生産する地方ではないでしょうか。


初めて会ったのはもちろん出世作 「マスク オブ ゾロ」(98)でアントニオ
バンデラスの怪傑覆面男の恋人役をそれまでの “あー 怖い!助けて” と失神する姫君ではなく 勇ましくチャンバラをし 馬に飛び乗る男女同権主義者に仕立て上げた時。


“ ウェールズの人たちは義理堅くて 助け合い精神が強いの。ハリウッドに来たからと妙に浮かれたりしたら すぐに叩かれますのよ。それに私は11歳から舞台に出て 独立精神だけはしっかりありますから 小さな事にへこたれません。
何たって ロンドンでは 屋根裏部屋で 毎晩ツナの缶とパンだけでも平気で暮らしていたのですもの。舞台は私の命だったのよ!”


と柳眉を逆立て 鼻息を荒くするのでありました。ゴージャスでした。


9月25日と誕生日が同じと言う会話で親しくなったマイケル ダグラスとその2年後 2000年に豪華絢爛の結婚式を挙げたのもゴージャスな美女にぴったり。
彼女と付き合い始めたダグラスにインタヴユーした時 あのにやけた顔をさらに崩して “ ヨーコ。そうキャサリンと付き合っている。しかしまだ公にはしないでくれ” と頼んできたのを思い出します。


「シカゴ」(02)で念願のアカデミー賞を取った時 巨大なお腹で堂々と歌を歌った様に キャサリンには物怖じと言う言葉はないのです。「シカゴ」の歌はともかくダンス ナンバーの迫力は凄かった。


“ 毎日痣が増えて もう体中どす黒い紫色になって でも小さい頃は体操の選手
だったから運動神経には自信があるの。” と唇の端をあげて 平然を言い放っていましたが よく考えると椅子に体をばしばしぶつける痛々しいダンスナンバーは体操の器具を使っての競技にそっくりでした。


「幸せのレシピ」(07)の頃は既に大女優の貫禄で 名シェフの役がぴったりの少し豊満度が増したからだが又々まぶしいほど。


“ お料理? 昔のツナ缶時代から全く上達してないわ。一度マイケルのためにお料理したら台所が火事になりそうになって それ以来 私は台所御法度なのよ!”
と嬉しそうに言ってました。


そのマイケルがガンになり 気丈に夫の世話をし マスコミとパパラッチからかばっていたストレス (同時に美しさも維持しなくては と言うプレッシャーもあったでしょう)から彼女もノイローゼ (昔の言葉だ! ナーヴァス ブレイクダウンと今は言うようですが)となり 又々世間の注目を浴びてましたが 夫も
治ったようで いまのところ 安定している模様。


25歳の年の差のカップルでも全くスキャンダルがないのは お見事!
交際スタート当時は誰もがそのうち駄目になるだろうと疑っていたのですから。


美しさに加えて ガッツがあるのが強みですが これこそウェールズの肝っ玉魂
2007 「幸せのレシピ」の時。キャサリン38歳。
なのかも。ブロードウェイの舞台でもトニー賞を穫ったりと活躍中です。

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