SANDRA   BULLOCK




デビュー当時から知っている女優達の生き方を目の当たりにしていると それぞれの性格や育ち 知性 等で色々進路が変わっていくプロセスが何とも興味深くて
それこそ私めの “しめしめ特権” と言えましょう。


87年の「ハングマン」からサンドラ ブロックに会ってきてもう25年ですもの。大口開けて 大きな声で話し からからと豪傑笑いをする 大胆で 変な意識をしない 楽しい若手だった。母親がドイツ人のオペラ歌手 父親はアメリカ人で演劇や音楽の声の出し方を教える先生 と二つの文化と躾けの厳しい家庭に育った為か そのげらげら態度が相手に対する思いやりと自分を大したものではないと常に客観的に見る姿勢からのものだとすぐに理解できた。


歌の方はレベルの違いを叩き込まれて 全く自信なし と言っているが 父からは
車の修理から 台所の配管工事 上等なペンキの塗り方 家の増築工事 はたまた
電気配線 と言う日曜大工を遥かに超える技術を叩き込まれ それが又 自分でも大好き と言う実に役に立つ技術の持ち主なのも面白い。


後に何軒か邸宅を持って 自分で建築現場で 色々指図したとか。


「スピード」(94)からめきめき 逞しいタイプの女優として人気街道まっしぐら。クラシックな美人ではないけれども ユニークなルックスとコミカルな雰囲気が相まって 
アクション映画でもリアルな動きを見せ ヘミングウェイと恋に落ちる看護婦役
をした「ラヴ アンド ウオー」(96)では静かな佇まいを保つため 日頃の
騒がしい自分を鍛えたと自慢したり 「恋は嵐の様に」(99)のようなロマンテイック コメデイーでは共演男優 (この時はベン アフレック)を立てながらも
オリジナルな女性をしっかりと打ち出して サンドラ色は安定していた。


「完全犯罪クラブ」(02)で共演したライアン ゴスリングと年上の女 (16歳の差)のロマンスが発展したが サンドラには 余りゴシップがない。


余りあっけらかんとして 暇があれば 大工仕事をしたり とこか男っぽいために
こそこそと情事をしたりするなどとんでもないと言うタイプなのです。


ま 入れ墨だらけのカリスマ バイク メカニックと結婚しましたが サンドラが
勇ましい南部の奥方が黒人のフットボール選手を自宅に置いて 名選手に仕立てる
と言う実話ドラマを熱演している最中に この夫は浮気 見事アカデミー賞に輝いたサンドラは事実を知って すぐに離婚 快挙から 悲劇のエピソードはタブロイドの格好のネタになったものの 彼女は黒人の赤ちゃんを養子にして 現在は
ママさん生活に至極満足の様子。


からっとしているのです。新作 「ものすごくうるさくて ありえないほど近い」(11)は9/11テロを舞台にしたドラマで サンドラは主人公の男の子の母親なのですが どうもこの母親の行動がいまいちリアルではなく 私めには理解できませんでした。夫役はトム ハンクスと言うアメリカのドリーム ポスターのようなカップルです。


2009 「幸せの隠れ場所」昔の写真もいつか載せます。
彼女の映画の中でも どこかおかしくて悲しい「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」(93)が 共演にロバート ドユヴァル、リチャード ハリス、シャーリー マックレーンにパイパー ローリーと言うヴェテラン達が訝しい人物達を
達者に演じていて おすすめの作品です。

Comments

Popular posts from this blog

IGGY POP

DEVON AOKI

ADAM LAMBERT